第16話
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いたワジは疲れた表情をした後不満げな表情で言った。
「もう、いい若者がそんなことじゃ情けないよ?普段、夜遊びばかりしてるんだからこういう時に身体を動かさないと!」
ワジの言葉を聞いたノエルは溜息を吐いた後真剣な表情でワジを見つめて言い
「体育会系のノリはあまり趣味じゃないんだけどな。ま、いっか。疲れたら優しいリーダーに負ぶってもらえばいいんだし♪」
ノエルの言葉を聞いたワジは溜息を吐いた後笑顔でロイドを見つめ
「負ぶらないから。」
見つめられたロイドは指摘した。
「ふふ、それじゃあ徒歩で出発する事にしましょうか。手配魔獣が出るかもしれないから気をつけないとね。」
「了解しました!」
その後ロイド達は街道を徒歩で進み、しばらく進むと策がある崖の傍にいる一人の赤毛の大男を見つけた。
「あれ…………」
大男を見つけたロイドは不思議そうな表情をし
「…………………………」
大男は黙って線路を見つめていた。
「こんにちは。もしかしてあなたも街道を歩いてきたんですか?」
「―――来るぞ。」
ロイドが大男に尋ねたその時、大男は呟き
「え…………」
「帝国からの列車だ。ちゃんと見ておけ。」
自分の言葉に呆けているロイドに大男は言った。すると帝国方面から列車がやって来て通り過ぎた。
「エレボニアからの大陸横断鉄道の列車ですね。」
「あの、何かおかしな事でも?」
「いや?おかしな事は何もないさ。ところで、そこの小僧。今の列車―――乗客は何人乗っていた?」
「へっ…………」
エリィの疑問に答えた後唐突に尋ねてきた大男の質問を聞いたロイドは呆け
「一応、車両の中まで目を配っていただろうが。何人だ、答えろ。」
「そ、それは…………(何でそんな事がわかるんだ……?)……………52人です。」
大男に尋ねられて内心驚き、考え込んだ後答えた。
「ほう、当たりだ。マグレかどうか知らんが良い目ををしてるようだな?」
ロイドの答えを聞いた大男は感心した様子で呟き
「た、たまたまですよ。(まさか当たるなんて……)」
ロイドは内心驚きながら答えた。
「フフ……せいぜい目は鍛えておけ。漫然と眺めるな。状況そのものをふひんしろ。その上で、そこにある要素を瞬間的に掴み取っておく……」
「え…………」
大男が呟いた言葉を聞いたロイドが呆けたその時大男は―――片目に眼帯を付けた大男は振り向いてロイドに言った。
「―――それが戦場で生き残るコツってやつだ。まあ、覚えておくといい。」
そして大男はロイド達から去って行った。
「ぷはあ〜〜っ!」
「い、いったい何者……?」
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