第15話
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頷いたリィンはレクターがいる方向に視線を向けた時、レクターの姿が消えている事を見て声を上げ
「し、しまった!」
リィンの声を聞いてレクターがいない事に驚いたロイドはレクターがいた場所に近づき、ある物を見つけた。
「ま、まさかこのザイルで下へ!?」
「あ、ありえない…………」
手すりに引っかけられてあるザイルを見たエリィとノエルは驚き
「あはは!信じられない事をするなぁ!」
「うふっ♪ここでも一杯喰わされたわね♪」
「わ、笑いごとじゃないと思うんだけど……」
ワジは笑顔で感心し、エルファティシアは小悪魔な笑みを浮かべ、2人の言葉を聞いたリィンは溜息を吐き
「くっ……ここまで常識が通用しない相手なんて……この下は裏通りだ!とにかく階段で降りるぞ!」
ロイドは溜息を吐いた後仲間達と共に走り出し、裏通りで市民達に聞き込みをした後、さらに歓楽街に向かい、歓楽街でレクターがカジノの中に入ったという情報を聞いた後カジノに入った。
〜カジノハウス”バルカ”〜
カジノの中に入ったロイド達がスロット台がある場所に近づくと、スロット台の前に座ってスロットで遊んでいるレクターを見つけた。
「なんだなんだ〜、またドギかよ。たまにはフィーナも出てくれないとつまんねぇぜ。」
スロット台の前でレクターがつまらなさそうな表情で呟いていたその時、ロイド達はレクターを包囲した。
「――――レクターさん。もう逃げられませんよ。」
「いいかげん、観念して身元を明らかにしてください。」
「身元ねェ〜。ミモト、ミモト……どれがいいかなぁっと。」
ロイドとエリィに睨まれたレクターはロイド達から目を逸らして呟き
「……あからさまに誤魔化そうとしないで下さい。」
レクターの態度を見たロイドは疲れた表情で溜息を吐いた。
「そうだな……イエス・オア・ノーで答えるから何でも質問してくれよ。」
「……わかりました。それでは質問させて頂きます。――――エレボニア帝国政府二等書記官、レクター・アランドール殿で間違いありませんか?」
「イエス。」
「エレボニア帝国軍情報局に所属する特務大尉殿でもいらっしゃる?」
「イエスだ。」
(あっさり認めるのか……)
自分の質問に頷いたレクターをロイドは考え込みながら見つめ
「……では、私の方からも。今回の訪問は、帝国政府の意向を受けてのものですか?」
エリィは真剣な表情で尋ねた。
「ノーであり、イエスでもある。」
「1ヵ月以上の滞在を予定されていますか?」
「フフ……答えはノーだ。一週間くらいで帰るぜ。」
(ここまでか……)
(ええ……これ以上は無理ね。)
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