第15話
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通り完成してるんだって?」
ワジは静かな笑みを浮かべてロイドを見つめて尋ね
「ああ、もう市の職員の半分はあちらに移っているらしい。実際のビルのお披露目は通商会議の時になるけど……」
尋ねられたロイドは頷いて答えた。
「で、並みいる首脳たちの度肝を抜くつもりってわけだ。やれやれ。ディーター・クロイスってのは思ってた以上の人物みたいだな。ただでさえヴァイスハイト・ツェリンダーやギュランドロス・ヴァスガンを含めた警察、警備隊の新たな上層部も話に聞いていた以上の人物だし。クロスベルの各組織の新たなトップや上層部はどいつも面白そうだねぇ?」
「…………………………―――クロスベル警察、特務支援課としてお聞きします。レクター・アランドール殿。身元の確認にご協力ください。」
口元に笑みを浮かべて言ったレクターの言葉を聞いたロイドは黙ってレクターを睨んだ後、真剣な表情で言った。
「くくっ…………真面目だねぇ。―――イヤだと言ったら?」
ロイドの言葉を聞いたレクターは口元に笑みを浮かべた後尋ね
「……確かにクロスベルでは両帝国、共和国政府関係者に対して法的拘束力を行使できません。ですがそれは、あくまで身元が明らかになっている場合だけです。」
「逆に明らかにできなければ普通の外国人と同じレベルでは取り調べる事ができる……なるほど、そういうことか。」
レクターの質問にエリィは真剣な表情で答え、エリィの話を聞いたワジは納得した様子で頷いた。
「フム、そう来たか。……仕方ない。年貢の納め時のようだな。いいぜ、オレの所属は―――」
一方レクターは頷いた後ロイド達に振り向いて答えかけたが
「んー………?」
ある方向を見つめて不思議そうな表情をした。
「どうしたんですか?」
レクターの様子を見たロイドは仲間達と共にレクターが見つめる方向を見つめて尋ね
「ああ、向こうの建物だ。……なんか黒い人影が屋根を飛び回ってないか?」
「え……」
「ま、まさか……」
レクターの言葉を聞いたロイドとエリィは信じられない表情をし
「へえ、もしかしてあの”銀”って人なのかな?」
「で、でも……こんな昼間からですか?」
「とても暗殺者が活動する時間帯とは思えないわね……」
ワジは意外そうな表情をして呟き、ワジの言葉を聞いたノエルとエルファティシアは戸惑いの表情を見せ
(”銀”だと?)
(……まあ、昼間に活動はしていたけどな。くかかかかっ!)
(私達に見つかってからは同じ愚は犯していないと思うのけど……)
メヒーシャは眉を顰め、ギレゼルは笑い、ルファディエルは考え込み
「ええ、そうですね――――って!?」
エルファティシアの言葉に
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