第14話
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教えてくれたよ。何ていうか……生真面目な人なんだと思う。」
「ふふっ、そんな感じですよね。」
「確かに第一印象からして、そう見えるよな。」
「ま、そういうお姉さんほど癒しを求めているものだけどね。フフ、今晩あたりに飲みでも誘ってみようかな?」
ロイドの説明を聞いたノエルとリィンは頷き、ワジは静かな笑みを浮かべて言った。
「あのな…………とにかく当たりを付けてレクターさんを捜してみよう。まずは裏通りからだな。」
「ええ、行きましょう。」
その後ロイド達はレクターを捜すために裏通りに向かうとそこには意外な人物がルバーチェの本拠であった建物を物陰に隠れて見つめていた。
〜裏通り〜
「う〜ん……いよいよ動き始めたわね。交渉している事くらいなら記事にしてもOKかしら?共和国派からの圧力も最近、減ってはいるけど……」
ある人物―――グレイスは建物を真剣な表情で見つめて呟いていた。
「グレイスさん、何をしているのですか?」
その様子を見ていたロイドはグレイスに声をかけて近づいた。
「な、なんだ……ロイド君たちじゃないの。そっか、特務支援課、いよいよ再始動ってわけね?」
「はい、おかげさまで。」
「ティオちゃんランディ、セティちゃん達は後から合流なんですけど。」
「そっか、ちょっと残念ね。しっかし、まさかワジ君が支援課に入っちゃうなんてね〜。お姉さん、さすがに魂消たわ。」
ロイドとエリィの話を聞いて頷いたグレイスは口元に笑みを浮かべてワジを見つめた。
「フフ、驚いてくれて何よりだ。何だったら特集記事を組んでくれても構わないけどね。」
「あのな……」
「ふふっ、楽しそうじゃない。できれば色々話したいんだkど今ちょーっと取り込んでてね。それが終わったらゆっくりと―――」
ロイド達を見つめてグレイスが何かを言いかけようとしたその時
「おや、これは珍しい顔ぶれだ。」
聞き覚えのある青年の声が聞こえ、声が聞こえた方向を見つめるとグレイスが見つめていた建物の方向からラウと共にツァオがロイド達に近づいてきた。
「あ……」
「ツァオ支社長…………」
(……彼がリウイ陛下から頂いた情報にある要注意人物の一人――――”黒月”の”白蘭竜”か……)
「……しまった。」
ツァオを見たロイドは声を上げ、エリィは厳しい表情をし、リィンは真剣な表情でツァオを見つめ、グレイスは目を伏せて呟いた。
「お久しぶりですね。ロイドさん、エリィさん。それと貴女とは初対面になりますね?エルファティシアさん。それと――――ワジ君にリィン君、ノエル曹長でよろしいですか?」
「フフ、どうも初めまして。」
「ど、どうしてそれを……!」
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