第12話
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エイドス)の子孫というとんでもない人だものね……)
ロイドは表情を引き攣らせて笑い、エリィも表情を引き攣らせていた。
「それにしても”風の剣聖”か。機会があれば同じ八葉の剣士として手合わせしてみたいな。」
「あら………貴方もしかしてアリオスと同じ流派の”八葉一刀流”なの?」
そしてリィンが呟いた言葉を聞いたミシェルは興味深そうな表情でリィンを見つめ
「はい。メンフィルに留学する少し前、”剣仙”――――ユン・カーフェイ師匠に出会えて、さらに指南をして頂いた時期がありまして。ありがたくも『初伝』を授かっています。」
「へえ……リィンはアリオスさんと同じ”八葉一刀流”の剣士なのか……」
「フフ、それは心強いわね。」
リィンの説明を聞いたロイドは驚き、エリィは微笑んだ。
「メンフィルに留学?さっきメンフィル軍に所属しているって言ってたけど………」
一方ある事が気になったミシェルはリィンに尋ね
「あ、はい。実は俺は元・エレボニアの領土の一部を治めていた貴族―――”男爵”の爵位のシュバルツァー家の者でして……”百日戦役”でメンフィル軍がシュバルツァー家が治める土地に侵攻した際、無血開城してメンフィルに降伏し、メンフィル帝国に所属し、元・敵国の貴族であるシュバルツァー家が皇家に忠誠の証を見せ、信用してもらう為に俺はメンフィル軍に志願し、妹はメンフィル皇家に仕える侍女として働いているんです。ですから俺の出身はこちらの世界です。」
「そういえば”百日戦役”でメンフィルはエレボニアの領土をいくつも奪い取ったって話だったわね………けど、意外ね?プライドの高いエレボニアの貴族なら絶対に降伏なんて事しないと思ってたけど。」
「……その頃には既にメンフィルの強さは知れ渡っていましたし、父さん達は貴族としてのプライドより俺と妹の事を考えてくれましたから……お蔭で所属する国が違うだけで、今まで通りの待遇にしてもらえた上、妹共々メンフィルには色々とお世話になり、こちらに来る前もリウイ陛下がわざわざ元・”八葉一刀流”の剣士であったカシウス准将に俺を鍛えるように依頼して頂き、カシウス准将には短期間ながらも鍛えて頂きました。」
「ええっ!?あ、あの”剣聖”にも鍛えてもらったのか!?」
ミシェルに説明するリィンの話を聞いたロイドは驚き
「ああ。後はカシウス准将自らが鍛えた人の一人、リシャール殿にも少しだけ鍛えてもらったり、手合わせをしてもらったよ。」
「へえ………”剣聖”だけじゃなく、王国軍の元・情報部を率いていたあのリシャール大佐にも鍛えてもらったなんてねぇ…………これは期待できそうね。新メンバー共々、期待していいのよね?」
リィンの話を聞いたミシェルは口元に笑みを浮かべた後ロイドに
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