第12話
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……次々といくつもの盗賊団や”猟兵団”を壊滅に追いやったり殲滅したりしてからは遊撃士協会や各国の軍部の見る目は変わったわ。」
尋ねられたミシェルは目を閉じて語った後真剣な表情になった。
「ほ、本当に司令達はたった6人でそんな凄い事をしたんですか……」
ミシェルの話を聞いたノエルは驚きの表情で呟き
「ええ。しかも彼らは常に市民の味方だったからね。彼らによって盗賊団や猟兵団の脅威から救われた市民達は彼らを”英雄”扱いして凄く慕っているわ。………何度か遊撃士協会の方でも全員最初から正遊撃士として所属しないかと勧誘はしたんだけどね。残念ながら常に断られた上、まさかクロスベルの警察と警備隊に所属するなんてねぇ……」
ミシェルは頷いた後口元に笑みを浮かべてロイド達を見つめた。
「まあ、それは俺達自身も驚いているんですけどね。局長とアル警視が優秀かつ健全なお蔭で警察の各方面は助かっています。」
「そうですね。警備隊の方でもギュランドロス司令達が来てくれたお蔭でソーニャ副司令達も随分助かっています。」
ミシェルに見つめられたロイドは苦笑しながら頷いた後口元に笑みを浮かべ、ロイドの言葉にノエルも頷いた。
「フフ、これからのクロスベルが明るい事になるのは間違いなしね。まあ、その代わり忙しくはなるけど……エステルが残した”置き土産”がいるから、しばらくはこっちも楽になるわね。」
「”置き土産”?」
ミシェルの言葉を聞いたリィンは不思議そうな表情をし
「セリカさん達ですか………………IBCで一緒に戦って感じましたけど、下手すれば戦闘能力はアリオスさんをも越えているんじゃないですか?」
ある事を察したロイドはミシェルに尋ね
「越えているも何も、一度セリカとアリオスが手合わせしたんだけど、アリオス、セリカに手加減された状態で一方的にやられたわよ。」
尋ねられたミシェルは疲れた表情で答えた。
「ええっ!?」
「あ、あの”風の剣聖”を手加減した状態で…………」
「へえ…………それは凄い腕だね。」
(……まあ、”世界の禁忌”とまで伝えられている”神殺し”なら可能だろうな……)
ミシェルの説明を聞いたエリィとノエル、ワジは驚き、リィンは納得した表情になった。
「あれを見て改めてエステルの知り合いの出鱈目さを思い知ったわね…………後でフェミリンスの正体を知った時は驚いたわよ……まさか”神”自身がたった一人の人間を守っているなんて…………”神”と契約している事といい、メンフィルの皇族達と親しい事といい、あの娘は一体、どれだけ出鱈目なのよ……」
そしてミシェルは溜息を吐き
「ハ、ハハ…………」
(それだけでは飽き足らず、エステルさんは空の女神(
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