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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第11話
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て寸法よ。」

「なるほど、それは便利ですね。」

「フフ、それじゃさっそくセットさせてもらおうか。」

その後マスタークオーツをセットしていないエリィとワジはそれぞれのオーブメントにセットした。

「オッケー、どうやら全員ちゃんとマスタークオーツをセットできたみたいね。」

「で、次はどうするんだ?」

「ふふ、単純明快―――今度はマスタークオーツの効果を実際に確かめて来て欲しいの。」

「それは……戦闘を通してという事ですか?」

ウェンディの話を聞いたエリィは尋ね

「ええ、そういう事です。ロイドのノエルさん、リィン君は既に経験済みみたいだけど、改めてよろしくお願いしますね。」

尋ねられたウェンディは頷いて答えた。

「了解です。」

「わかった。」

「ちなみに何か条件はあるのか?戦う場所とか、回数とか。」

「ううん、特にないわ。場所も相手も完全にお任せね。戦闘の回数も1度で十分だけど、ただし逃げずにちゃんと戦ってね。」

「フフ、ごもっともだね。」

「それでロイド、場所はどうするの?」

「そういえば、メゾン・イメルダに手配魔獣がいるんだったな。それを片付けるついでに試してみるのがいいかもしれないな。後はリィンの武器や戦い方も把握しておきたいし。」

「確かに、そこなら手っ取り早く試せそうですね。」

「ふふ、どうやら場所も決まったみたいね。じゃあ、次はこのクオーツを持って行ってちょうだい。」

ロイド達の会話を聞いていたウェンディは微笑んだ後クオーツを渡した。

「これは……」

「ええ、それも警察本部からの支給品よ。通常のスロットにそのクオーツを嵌めると、エニグマU用の新アーツ、『アナライズ』が使えるようになるから。情報を制する者は戦いを制するっていうしね。ぜひ戦闘に役立てて。」

「ああ、了解だ。(今はティオがいないし……しばらく魔獣の情報集めはアーツやバトルスコープに頼る必要がありそうだな。)」

「それじゃ、気を付けて行ってらっしゃい。オーブメントの改造やクオーツを合成したい時はいつでも言ってちょうだいね。」

その後ロイド達はアパートのオーナーから鍵を借りた後、アルカンシェルが近かったのでイリア達に挨拶をする為にアルカンシェルに向かった。

〜アルカンシェル〜



「アルカンシェルか……劇場に入るのも久しぶりだな。」

「ふふ、そうね。イリアさんやリーシャさんはいらっしゃるかしら。」

「へえ……ロイドとエリィはあのアルカンシェルのトップスターとも顔見知りなのか。」

「フフ、君達って本当に有名人の知り合いが多いよね。」

「で、でもいいんですか?勝手に入っちゃって………」

ロイドとエリィの会話を
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