第11話
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エリィとワジにマスタークオーツを渡した。
「これがマスタークオーツ……」
「ふむ、確かに普通のクオーツとは存在感みたいなものも全然違うね。でもいいのかい、もらっちゃって?」
「ええ、いいもなにもそれは元々警察本部から皆さんに支給された品だから。ちなみに、マスタークオーツは普通の工房では合成できない上に量産できる物じゃないらしいの。ウチでも財団の研究所から幾つか入荷はしているけれど……基本的に、1種類につき1個しか売る事ができないからくれぐれも丁重に扱ってね。」
「なるほど……それだけ希少な品ということですね。」
「へえ…………じゃあメンフィルの戦術オーブメントの技術は進んでいる証拠だな……」
ウェンディの話を聞いたノエルは頷き、リィンは意外そうな表情で言った。
「へ?一体どういう事だい、リィン?」
リィンの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情で尋ね
「メンフィル軍では訓練兵にまでオーブメントを支給される上、マスタークオーツも一つだけだけど好きなマスタークオーツを選べる上、その選んだマスタークオーツを支給されるんだ。」
「え…………メンフィル軍ってどういう事??」
リィンの話を聞いたウェンディは不思議そうな表情でリィンを見つめ
「えっと……リィンはメンフィル軍から特別に期間限定で出向しているんだ。……それよりリィン、今の話は本当なのか?」
ウェンディの疑問にロイドは答えた後驚きの表情でリィンを見つめ
「ああ、本当だよ。実際に俺もクロスベルに来る前にマスタークオーツを支給してもらったし。……ほら。」
「本当だ………」
「す、凄いですね、メンフィルは……量産できないって話なのに既に量産しているなんて……」
「私がもらったマスタークオーツと同じ色ね……だったら属性も同じなのかしら?」
見つめられたリィンが見せたオーブメントの中央に嵌めこまれてある緑色のマスタークオーツを見て驚いているノエルと共に見つめ、エリィは自分が持っているマスタークオーツと見比べ
「その紋様は確か……『クサナギ』だね。へ〜………噂には聞いていたけど、メンフィルの戦術オーブメントの技術って凄いのね〜。」
ウェンディはリィンのオーブメントに嵌めこまれてあるマスタークオーツを見て呟き、興味深そうな表情で言った。
「それで話を戻すけどウェンディ。実践って一体何をすればいいんだ?」
「そうね、まずはその前に全員、マスタークオーツをオーブメントにセットしてもらえるかしら。誰がどれを付けても構わないから5人全員セットしたら声をかけてちょうだい。ちなみにマスタークオーツにも特定の属性があるけど、スロットに”縛り”はないの。つまり、マスタークオーツは人を選ばずにセットできるっ
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