第10話
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聞いて頷いたエルファティシアは真剣な表情で尋ね
「……失われた”至宝”と同等の存在を生み出す為に生み出された技術――――”錬金術”という魔導技術を生み出した集団がクロイス家という一派の集団だったらしい。」
「”錬金術”………………!?待って……!確かロイド達が聞いたヨアヒムの話で500年前、アーティファクトを研究していた錬金術師がいたと言っていたけど……まさか!?」
ヴァイスの話を聞いたエルファティシアは考え込んだ後ある事に気付いて血相を変え
「ああ。その錬金術師――――クロイス家が”幻の至宝”の代わりとなる”核”を生み出し……それを”教団”という傀儡を用意し、その者達に委ねて育てさせ……さらに『錬成』という概念を応用した巨大な魔法陣を用意し出したらしい。」
「”教団”!?まさかそれが……!」
「そうだ。……”D∴G教団”……空の女神の存在を否定し、真なる神を生み出す為に多くの子供達を犠牲にした外道の連中共に資金を提供する為にクロイス家……”銀行家”という表の仮面を被った錬金術師が繋がっていたんだ。」
「………………………………なるほどね。じゃあ、あのキーアって娘は…………」
「ええ…………クロイス家が生みだした”幻の至宝”の代わりになる”核”だと古文書に書かれた絵にあったそうです。」
「そう………………そしてそのクロイス家がクロスベル市長というクロスベルの支配者として出てきたことで”何か”が起こるとメンフィルは警戒している訳ね?」
ヴァイスとアルの話を聞いたエルファティシアは頷いた後尋ね
「ああ。そんなとんでもない力を手に入れてする事と言ったら大体予想できるだろう?」
「…………世界中の支配ね。そうなって来ると当然メンフィル帝国の敵にもなる…………だからいずれ起こるクロスベル――――クロイス家との戦いに向けての先兵があのリィンって子な訳ね………」
自分の言葉に答えた後尋ねられたヴァイスに静かな表情で答えた。
「そうだ。……だからこそリィンにはこの魔都で何があっても生き残ってもらう必要があるからリウイがリィンと同じ流派の剣士であり、”剣聖”の異名を持つエステルの父親に誰にも話さないという条件で事情を話した後リィンを鍛えるように依頼して、その依頼を受けたエステルの父親がリィンを鍛えたらしい。まあ、さすがにリィン本人には詳しい事は教えられていないがな…………」
「それはそうでしょう。どう考えても訓練兵が知っていいような話ではないわ。…………で?それを聞いた貴方達はどうするつもりなのかしら?」
「当然、戦うさ。そして俺達はその戦いのどさくさに紛れてクロスベルを奪い取り……そこからギュランドロスが語った夢が始まるという訳だ。勿論、あんな外道な連
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