1章〜予兆〜新たなる日々〜 第9話
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ィに尋ね
「多分、無理だと思うわ。兵士全員に私とお姉様の関係が知れ渡っているとはとても思えないし……………………リィンの方がまだ可能性はあるんじゃないかしら?」
尋ねられたエリィは疲れた表情で答えた後リィンに話を振り
「あのな……唯の訓練兵が皇族と会えるように取計らえるなんて、普通に考えて無理だろ?………まあ、妹がリフィア殿下と一緒に来ていたら話は別かもしれないけど…………」
話を振られたリィンは溜息を吐いて答えた後、考え込みながら言った。
「そういえば……確かリィンには妹さんがいるんだったな?一体何の仕事をしている人なんだい?」
「リフィア殿下付きの侍女だよ。」
そしてロイドに尋ねられたリィンは答え
「ええっ!?リ、リフィア殿下の!?で、でも私、メンフィルに留学していた頃何度かリフィア殿下と会った事があるけど、侍女を連れている所なんて見た事ないけど……?」
リィンの話を聞いたエリィは驚いた後尋ねた。
「妹―――エリゼは俺が支援課に来る直前で殿下お付きの侍女に任命されたからね。知らないのも無理はないよ。」
「そうだったの…………」
「それなら可能性は出てきたな――――」
リィンの説明を聞いたエリィは意外そうな表情で呟き、ロイドが口元に笑みを浮かべて言ったその時
「おー、やってるみたいだな。」
セルゲイが課長室から出てきた。
「セルゲイ課長……」
セルゲイがロイド達の正面に来るとノエルは立ち上がって敬礼した。
「お早うございます!」
「ああ、そのままでいい。基本的に支援課は放任主義でな。余程のことがないかぎり俺の方からは口出ししないから適当にやっていくといい。」
「は、はあ……」
セルゲイの言葉を聞いたノエルは戸惑った表情で答えた後椅子に座り直し
「あはは。理解のある上司ってわけだね。」
「……うーん……そう言えなくもないんだけど。」
「課長の場合、理由の半分は面倒くさいからですよね……?」
笑いながら言ったワジの言葉を聞いたロイドは苦笑し、エリィはジト目で尋ねた。
「クク、わかってんじゃねえか。ただまあ、今日は例外的に俺の方から指令がある。」
「へ…………」
「か、課長からですか?」
「ああ、一通り支援要請を片付けてからでいい。警察学校に行ってもらう。」
「警察学校に……」
「西クロスベル街道の途中にある演習場もある場所ですよね?」
セルゲイの話を聞いたロイドは意外そうな表情をし、ノエルは尋ねた。
「ロイドとノエルにとってはお馴染みの場所だったな。こちらの準備が整ったらエニグマで連絡する。それまでは市内を回りつつ支援要請をこなしていくがいい。」
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