1章〜予兆〜新たなる日々〜 第9話
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ゼムリア通商会議』に参加するメンフィルの参加者の方が誰か知っているのかしら?おじさまの話では皇家の方が来るとはおっしゃっていたけど、誰が来るかはまだ教えてもらってないらしいのよ。」
リィンの言葉に頷いて考え込んだエリィはある事を思い出してリィンに尋ねた。
「ああ、それは知っているよ。参加者はリフィア殿下とレン姫だ。」
「なっ!?あ、あのメンフィル帝国の次期皇帝と言われている”聖魔皇女”に加えてレンまで参加するのか!?」
「そんな…………あの会議にあの娘が姿を現したらどう考えてもハロルドさん達、あの娘の事を知ってしまうじゃない…………その事をあの娘もちゃんとわかっているはずなのに……」
リィンの話を聞いたロイドは驚き、エリィは信じられない表情をした後複雑そうな表情になった。
「レンというと……ミシュラムで僕達の手助けをしたあの菫色の髪の女の子―――”殲滅天使”か。見た感じ、君達とは知り合い同士だったようだけど………何か問題があるのかい?」
「ああ―――――」
ワジの疑問を聞いたロイドは重々しい様子を纏って頷いた後レンの事情を説明した。
「それは………………」
「色々と難しい問題だね。唯その娘、メンフィルの皇女なんだろう?皇族専用の飛行船とかで来るだろうから、そのヘイワース夫妻だっけ?その娘とは接触しようと思っても兵士達に止められてできないとわかっているだろうから、そんなに心配しなくてもいいんじゃないか?」
レンの事情を聞いたノエルは複雑そうな表情で考え込み、ワジは真剣な表情で言った後尋ね
「正直、わからない。あれだけコリン君の事を大切にしている人達だからな…………」
「亡くなったはずの愛娘が姿を現したら、何が何でも接触しようとする可能性はあるでしょうね。」
尋ねられたロイドは答えた後考え込み、エルファティシアは真剣な表情で答え
「ヴァイス、親とはそういうものなのですか?リセルとオルファンの仲を考えればとてもそうには思えないのですが……」
ある事が気になったアルはヴァイスに尋ね
「……オルファン様はああ見えて、リセルの事を大切に思っていたよ。俺と会うごとにいつもリセルの近況を聞いてきたし、奥方が亡くなって悲しんだリセルを2度と悲しませない為にあえて嫌われ、憎まれるような行動をとっていたしな。」
「なるほど、なるほど…………”人”の事を知ったつもりではいましたけど、まだまだ勉強が足りませんね……」
真剣な表情で答えたヴァイスの話を聞いて、頷いていた。
「その…………エリィさんでしたら、さっきの話に出ていたヘイワース夫妻にレン姫と会わせる事はできないんですか……?エリィさんはあの”聖皇妃”のご家族なのですし。」
一方ある事を考えたノエルはエリ
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