1章〜予兆〜新たなる日々〜 第9話
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り影響していそうだわ。」
「『通商会議』というと…………」
「新市長が呼びかけた首脳クラスが集まる国際会議だね。」
エリィが呟きた言葉を聞いたノエルはある事を思い出し、ワジが確認した。
「ええ―――ディーター・クロイス新市長。彼が主催する、エレボニア、カルバード、メンフィル、リベール、レミフェリアの首脳が一堂に会する経済関連の国際会議。『西ゼムリア通商会議』というのが正式名称ね。」
「まさか就任直後にあんな大規模な国際会議の開催を呼びかけるなんてな…………さすがIBCの総裁を兼ねているだけのことはあるか。」
「直接お会いした事はないですけど物凄いやり手って話ですよね。そういえば、ワジ君は新市長にお会いしたことがあるんだっけ?」
「ああ、推薦状をもらった時にね。いくら独立愚連隊とはいえ警察の部署への推薦状を不良少年にくれるなんてねぇ。フフ、僕が言うのもなんだけど、今の局長みたいに気前がよく、変わったオジサンだよね。」
「いや、笑いごとじゃないんだが。」
「おじさまはおじさまで『ハッハッハッ、面白い子だね』とか言ってたし…………」
笑顔で言うワジの言葉を聞いたロイドは呆れ、エリィはジト目でワジを見つめ
「ちなみに何でヴァイスハイトまでその子を推薦したのかしら?」
ある事が気になったエルファティシアはヴァイスに尋ね
「IBCビル付近での奮戦は聞いていたし、戦っている所もある程度見た事があるからな。戦闘能力に関しては一般の警官や刑事より明らかに高いと判断したから推薦したんだ。有能な者は犯罪者を除けば俺はどんな出身の者であろうと採用する。」
「フフ、局長みたいなとてつもない強さを持つ人に言われると光栄だね。」
「ヴァイスは敵国の者すらも起用していましたしね…………」
尋ねられて答えたヴァイスの話を聞いたワジとアルは口元に笑みを浮かべ
「きょ、局長…………」
「局長が警察自身を弱いみたいな事を言ったら駄目なんじゃないですか……?」
ロイドとエリィは冷や汗をかいた。
「俺は事実を言ったまでだ。実際、あの悪魔相手に警官や刑事たちは苦戦していたがワジは互角以上に戦っていただろう?」
「それはそうですが…………」
「ですが、あの時は確かメンフィル帝国の将―――あのプリネ姫の親衛隊副隊長と一緒でしたから、彼のお蔭で互角以上に戦えたのでは……?」
そしてヴァイスに尋ねられたロイドは複雑そうな表情をし、エリィはある事を思い出して尋ね
「まあ、確かにそれは言えてるね。なんせ、彼―――レオン=ハルトは”結社”の元”執行者”だしねぇ。」
「へ!?」
「それってリベールの”異変”で暗躍したっていう組織の幹部……!」
「という
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