暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP003《宇宙規模の戦い(デッキ的な意味で)》
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はい、ちょっと待った。その効果に対して《激流葬》をチェーン発動!」
「えっ!?」

 何処からともなく、想像を絶する大津波が私達を襲う。そういえばさっき蓮が《大嵐》使ってたけど、これもあれと同じくらい迫力あるわね。

「自分のモンスターごと破壊するなんて……!」

 そう、《激流葬》はフィールド上のモンスターを全て破壊するカード。それは、自分のモンスターであっても。故に、津波の去った後には何も残らない……

「……何を勘違いしているのかしら?」

 ………否。

「そんな、どうして……!?」


 セイクリッド・オメガ
 ★4/1 ATK/2400


 そこには、星鎧の騎馬だけが依然として存在していた。

神星なる聖域の大防壁(コンシュテリア・シェイル)。《セイクリッド・オメガ》は、エクシーズ素材を1つ取り除くことで、自分フィールド上にいる"セイクリッド"を魔法と(トラップ)からエンドフェイズまで護る効果を持っているわ」

 これがセイクリッドの強みの1つ。
 "オメガ"がいる限り、相手の場にセットされたカードはほとんど意味をなさない。私のモンスターはその効果を受けないんだから。
 ……いや、いくらなんでも言い過ぎか。カウンター罠は後出しで防げないし、"オメガ"の効果にチェーンされても防げない。それでもまあ、ある程度の抑止力になってくれることに変わりはないけどね。

「あ、破壊された"アース"の効果は普通に有効よ。 デッキから"代行者"を加えなさい」
「……っ!? わ、わかりました、デッキから《創造の代行者ヴィーナス》を手札に加えます!」

 そして、相手の手が止まる。

「(このターンはもう動けない……。だったら、せめて……!)」

 次の手に迷っていたのだろうか、長考の末に彼女は1枚のカードを手に取った。

「手札から《強欲で謙虚な壺》を発動します!」
「……なぁ!?」
「デッキの上から3枚を相手に公開して、その内の1枚を手札に加えます!」

 アイシアの前に浮かび上がる3枚のカード。そのカードが、同時に表になった。

「なん……だと………!?」

 ……これは、酷い。
 それは、アイシアにとってはいい意味で、私にとっては悪い意味で。
 開示された三枚の未来(カード)は、全てが私に絶望を見せた。

 1枚目は【代行天使】の切り札とも言えるモンスター《マスター・ヒュペリオン》。墓地の"代行者"を除外することで手札から特殊召喚することができる、2700打点の最上級モンスター。
 強さの理由は、その効果にある。1ターンに1度、墓地の天使族を除外することで、相手フィールド上のカードを1枚破壊する。言うなれば、それは"天使族版《ダーク・アームド・ドラゴン
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