2巻
決戦後の生活
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話でしょっ!と言うか一真も許可出してたって何時よ?」
「これについては私ら親子が二つ返事出しましたから問題ないはずですよ、それではリモコンは返してもらって再生ボタンを」
「・・・・一真、今のは何やの?」
それまで黙っていた柚希が据わった目でこちらを見てきたが、深雪も知っていてこの状況を作りだした事に変わりはない。なので分身体の俺は勇者との決戦よりも対ドウター戦で、少しでも戦闘能力を上げる為の行為だと告げる。今の映像は情事ではなく前戯、澪にやってて柚希にしてないとなると自動的に同じ事をしたいと言うだろう。
「ウチはまだ一真とした事ないのに・・・・でも一緒に寝たから同一」
「澪も柚希も気付いてないと思うけど、ここにいるお兄様は分身体よ。今頃お兄様は散歩に行ってるから、柚希の分はまた今度と言う事になるわ」
そう言うと分身体俺が消え去り、相手がいなくなったので静かになった澪と柚希。今日から暮らすのであれば、今の内に歓迎会を開くとなるとケーキを買ってくるのだろうと言って収拾ついた。
「お疲れさん一真っち」
「ああ。俺はあくまで散歩してきたが、そちらも疲労困憊のようだな」
「ま、成瀬澪とお付きのサキュバスにこれからは野中まで一緒に暮らす事とは。だが俺ら側でも観戦してたが、何やら最後ら辺から見えなくなったけどな」
「そりゃそうだろう。勇者との決戦は見せられても、対ドウター戦までは見せられるかって。アレに関して知ってるのは俺らのみだ」
澪と言い争う相手が学校から家となり、増々ストレスとなるかもしれんが俺にとっては勇者側のボディーガードとも言える。長老らと交渉し、素性を知られた勇者と一緒に住む方が監視としても有難い。織斑家に空き部屋はあるし、澪と万理亜に加えて新たに柚希が加わる事で問題は差ほどないとも言える。澪と柚希との喧嘩は増えるかもしれんが、俺としてはゼストの方が気になっている。
「ところでそちらは確認したい事は終えたのか?」
「まあな。興味深いのを見れたから一旦報告しに戻るだけだが、一真っちが気になっているのは俺じゃなくてゼストだろう?戦いが終わった後、成瀬澪が霊槍使いに放った力と対ドウター戦で使ったもんもな」
「やはりゼストは澪が作り出した重力子フィールドは、俺が使役してるドラゴンが張った結界よりも弾いたからな。驚愕よりも冷静に分析する事で、澪が徐々にウィルベルトの力に目覚める事になると」
「成瀬の覚醒はゼストの想定の範囲外だったらしく、最後に放った重力球もそうだが一真っちが使った技も見ていた。発動した魔法や精霊とのチャンネルを消し飛ばす力を今頃魔界でゾルギアに報告しているだろうよ」
「ゾルギアね、澪の養父母を殺した張本人。何時か俺の手で殺してやるが、今はまだ泳がせておこう
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