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遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP002《少年、これが現実だ……》
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るモンスター"がいないのなら。
「続けるよ。ヴァジュランダの
も
(
・
)
う
(
・
)
一
(
・
)
つ
(
・
)
の
(
・
)
効果を発動!」
……彼に希望はもう残されていない。
「なん……だと………!?」
俺はもう、特殊召喚しないのだから。彼はもう、ドローできないのだから―――!
「このカードに装備されたカードを墓地へ送り、このカードの攻撃力を倍にする。
竜槍雷閃の構え
(
インサイド・スパーク
)
!」
竜騎士の持つ朱槍が、真紅の輝きを帯びて天に放たれる。同時に荒野が雨雲に覆われ、大空は嵐を以って竜騎士に応えた。
ドラグニティナイト−ヴァジュランダ
☆6 ATK/1900→3800
……そして。
「《水精鱗−アビスパイク》、破壊」
天空からの紅き一閃が、魚人の肉体を貫いた。
「てめえ……!」
「言わなくてもわかるよね? 装備されている《ドラグニティ−アキュリス》が墓地に送られたとき、フィールド上のカードを1枚破壊する。強制効果だからタイミングは逃さない」
自分の場には1900と3800の2体、対し敵の場には1200が1体だけ。
合計ダメージ、4500。通れば俺の勝ち。もし通らなくても……いや、通るか。何故かはわからないけど、俺にはそんな確信があった。
「バトルフェイズだ。《ドラグニティ−ドゥクス》で《ジェネクス・ウンディーネ》を攻撃!」
翼人が手に持つ指揮棒を横に構えると、彼の周囲が風に包まれた。
「
疾風旋弾
(
スパイラル・ブロウ
)
!」
放たれる、風の弾丸。疾風は斬撃を纏いながら敵に直撃し、水入りのガラス瓶を粉々に切り刻んだ。
「ぐっ……!」
Toya LP/4000− 700=3300
「ねえ、《トラゴエディア》は出ないの?」
「―――っ!」
「……そう。じゃあ、さようなら。《ドラグニティナイト−ヴァジュランダ》でダイレクトアタック」
竜の咆哮が、辺り全域に響き渡る。金色に煌めく竜と、その主たる騎士。その絆は、雷嵐となって具現化する。
「……ふざけんな! なんで"ヴェーラー"も"かかし"も引かねえんだ―――」
「
滅神−竜槍雷閃
(
ログナスヴェルク−ティルフィング−
)
!!」
闇に染まった天空から、無数の光が降り注いだ。
その熱と轟音を以って、天雷は全てを殲滅する。それは、彼が上げたであろう断末魔でさえも。
遺されたのは、未知のカードがセットされたデュエルディスク。そして……
Toya LP/3300−3800= 0
……そして、かつて人であった有機物の塊だけであった。
―――― Turn.2 Battle Phase ――――
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