第87話
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レンの謝罪に涙ぐんだユウナは涙を流しながら僅かに期待が籠った表情でレンを見つめて問いかけ
「フフ………ユウナったら、おかしなことを言っているわね………ユウナがレンの事を前のように”おねえちゃん”って呼ぶように戻っている時点でレンとユウナは姉妹の関係に戻っているじゃない………」
問いかけられたレンは涙を流しながらユウナに微笑んだ。
「ふふっ………おねえちゃんはユウナの事を素直じゃないって言っているけど、おねえちゃんの方が素直じゃないじゃない………こんな時でも素直じゃない答えを言っているんだから………ううううっ……」
「失礼ね………レンはいつも素直よ…………ああああっ………」
「「うわあああああああんんん!」」
生き別れ、再会した時は敵同士で互いを恨み、憎しみあい、時には本気で殺し合った事もある双子の姉妹はようやく互いに歩み寄って和解し、互いを抱きしめて大声で泣いた。
「ぐすっ………レン………ユウナ…………」
「…………………」
その様子を見守っていたエステルは涙ぐみ、ヨシュアは静かな笑みを浮かべ
「フフ………”雨降って地固まる”、ね…………まあ、彼女達の場合は”雨”どころか”嵐”になるのでしょうけど。」
「やれやれ……長い事猟兵生活をやっているけど、まさかこんな感動の場面に付き合う事になるなんて、人生わからないもんやな……」
「フッ、猟兵としてはある意味貴重な体験だな………」
ルフィナは微笑み、ゼノとレオニダスは苦笑していた。
「ふふっ……一刻も早くキーアちゃんの顔が見たくなってきたわね………」
「はい……それにツァイトに課長にも……」
「はは、そんじゃあボチボチ戻るとすっか……!」
「ああ………………――――特務支援課、撤収準備。囚われた人達を護衛しつつ、マフィア達の身柄を確保しながら地上に戻ろう………!」
その後ロイド達はロッジを出た。
〜朝・古戦場〜
「あ………」
「………朝陽が………」
「……キレイです……」
「ああ………それに暖かいな……」
「ふふ、徹夜になっちゃったわね。」
ロイド達が外に出ると既に朝になっていて、太陽の光をロイド達が感じていたその時
「ロイド―――――――ッ!」
聞き覚えのある少女の声が聞こえてきた。
「この声………!?」
「まさか………!」
声を聞いたロイドとティオが驚いたその時、ツァイトと共にやって来たキーアがロイドに飛び込み
「キーア………!」
キーアを受け止めたロイドは驚いた。
「………〜〜っ〜〜〜〜〜!!!よ、よかったぁ………!ロイドも、エリィも………ティオもランディもレンも無事で…
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