第87話
[5/9]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
にアクセス。”プレゼント”をユウナの両手に転送して。」
「―――――――」
そしてユウナの言葉にレンが呆けたその時ユウナはパテル=マテルに指示をし、指示をされたパテル=マテルは異空間に保管していた物――――ユウナと同じ髪の色である橙色のリボンやブローチ、そしてクロスベルのマスコットキャラクター―――”みっしぃ”と”みーしぇ”のぬいぐるみとマフラーをユウナの両手に転送した。
「―――はい、おねえちゃん。みんな、おねえちゃんにあげるわ。」
「…………まさか、このプレゼントって………」
ユウナは両手に転送されたリボン等を全てレンに手渡し、手渡されたプレゼントが何であるのかに察しがついたレンは驚きの表情でユウナを見つめ
「――――誕生日おめでとう、おねえちゃん。5年分纏めての意味になっちゃうけど、それに関してはお互いに同じだったから、お相子って事だから文句はないわよね。」
「……っ………」
「あ………」
「ユウナ………」
優し気な微笑みを浮かべたユウナに5年分の誕生日の祝福の言葉を贈られたレンは身体を震わせ、その様子を見守り、”影の国”でのユウナと自分達の別れ際の事を思い出したエステルは呆けた声を出し、ヨシュアは静かな笑みを浮かべてユウナを見つめていた。
「それと…………――――ごめんなさい。」
「…………ぇ……………」
更にユウナはレンを見つめて軽く頭を下げて謝罪の言葉を口にし、ユウナの行動の意味が理解できなかったレンは呆けた表情でユウナを見つめた。
「”あの場所”で―――”楽園”で色々な事をやらされてユウナが苦しんで痛がっているのに助けてくれなかったおねえちゃんを逆恨みしてごめんなさい………おねえちゃんもユウナと同じ立場だったのだから、ユウナを助ける事なんてできるはずがないとわかっていたのに、ユウナはおねえちゃんをずっと恨み、憎み、そして”偽物の家族”として扱った。………本当にごめんなさい。」
「……っ………!それは………レンも同じ―――いえ、レンは”ユウナのおねえちゃん”なんだから、本当ならユウナの代わりをしてでもユウナを守ってあげるべきだったわ……!なのに貴女を恨み、憎み、偽物の家族扱いした所かレンだけ”新しい幸せ”を手に入れて、レーヴェから貴女の事を聞くまでずっと貴女の事を忘れて過ごしてきたレンの方が悪いわ……!謝るべきなのはレンの方よ……!ごめんなさい………貴女を逆恨みし続けて本当にごめんなさい、ユウナ………!」
ユウナの謝罪の意味がわかったレンはユウナから貰ったプレゼントを宝物を扱うかのように大事に抱きしめて涙を流しながらユウナに頭を下げて謝罪の言葉を口にし
「おねえちゃん…………その………これからは前みたいに姉妹の関係に戻っていいのよね………?」
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ