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英雄伝説〜菫の軌跡〜(零篇)
第87話
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擁を受け入れ続けていた。



「ありがとう……パテル=マテル。マイスターに調整されて自分の意志で動けるようになったみたいだね?」

「――――――」

「ううううっ………」

「もう……逃がしてあげないんだから。……これからどこでどんな風に暮らしていくか一緒に考える必要はあるけど………まずは一度……リベールに帰りましょ………?ティータもずっと……ユウナの事を待っているわ………」

「………ああああああっ………わあああああっ…………!」

「………ユウナ………!」

そしてエステルとユウナは互いを強く抱きしめ合って涙を流し始め

「うううううっ………ああああっ…………うわあああああああんんん!」

「…………………」

ユウナは大声で泣き続け、その様子をヨシュアは静かな笑みを浮かべて見守っていた。



「………はは………」

「グスッ………本当によかった……」

「……はい………」

「はは……さすがにジンと来ちまうな。」

そこにロイド達が近づいてそれぞれ感動した様子でエステル達を見守っていた。

「………みんな……ありがとう……本当に君達にはなんて………なんてお礼を言ったらいいのか………」

「いや……俺達は手伝いをしただけさ。君達は君達の手で………この結果を手に入れたんだと思う。―――ヨシュア。おめでとうって言わせてくれ。」

「………ありがとう、ロイド。」

ロイドの祝福の言葉にヨシュアは微笑みを浮かべて受け取った。



「フフ………本当によかったわね、エステル……それにユウナちゃんも。」

「……嬢ちゃんは参加しなくてええんか?」

「ふふっ……レンは今までエステルとユウナの関係について口出ししなかったし、何もしなかったから……レンにその資格はないわよ………」

「………お前がそう思っていても、向こうはそう思っていないと思うがな。――――!その証拠に、向こうもお前に話があるようだぞ?」

一方エステル達の様子をロイド達から離れた場所で見守っていたルフィナは微笑み、ゼノに問いかけられて寂しげな笑みを浮かべて答えたレンにレオニダスは静かな笑みを浮かべて指摘した後エステルから離れて自分達に近づいて来るユウナに気づくとレンに助言し

「え…………」

レオニダスの助言を聞いたレンが呆けたその時ユウナがレンの目の前まで近づいた。

「おねえちゃん。」

「…………なにかしら?」

静かな表情で自分を見つめて自分の名前を呼んだユウナに対してレンは気まずい表情でユウナから視線を逸らして答えた。



「……ちょうどいい機会だし、”約束通り”プレゼントを渡すわ。」

「え。」

「―――パテル=マテル、位相空間
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