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おぢばにおかえり
第三十二話 あちこち回ってその七
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知ってる筈よね」
「はい、東寮」
 その天理高校の女の子達の寮です。この前阿波野君がついて来たその寮です。外見は殆ど学校の校舎ですけれど中身は違います。
「あそこですよね」
「あそこがどうかしたの?」
「あそこに住んでる方がよっぽど大変ですよ」
 こう私に言ってきました。
「上下関係凄いんですよね」
「まあそれはね」
 昔は今以上に物凄かったそうですけれど私の時もやっぱり上下関係はかなりのものです。けれどこれは男の子の北寮も同じの筈です。
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