暁 〜小説投稿サイト〜
遊戯王EXA - elysion cross anothers -
PROLOGUE EDITION Volume.1
PE01-JP001《必ずしもテンプレからは始まらない》
[2/6]
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
りも某弾幕STGの方に容量を割いてる時点でお察し。
「うん、何も変わってない! 久しぶりね、ゆみな」
「部長……」
ウェーブのかかった黒い髪を肩のあたりまで伸ばした少女、
織姫
(
おりひめ
)
ゆみな。遺憾ながら、私よりも5センチほど背が高い。
一言で言っちゃえば、良いとこのお嬢様。精神的に問題ありな姉がいて、それ故に織姫家に生まれたことを後悔しているらしい。自分の姉のことを"あれ"なんて呼んでるもんね。
「私はもうただの先輩よ。今はあなたが部長でしょ?」
「いや、その……受験勉強は大丈夫なんですか……?」
「よし、蓮は何処だ」
あいつなに変なこと吹き込んでんのよ!?
「ゆみな、
沙耶姉
(
さやねえ
)
はちゃんと大学受かってるからね?」
おお、いたいた。
「弟く「こっちくんな」おい!?」
風見
(
かざみ
)
蓮
(
れん
)
。
黒色の整った髪をした……あ、寝癖ついてる。こいつ試験中寝てたな?
身長と髪の長さを除けば、容姿は私と瓜二つ。血が繋がってないのに、なぜかまわりからは実の兄妹扱いされる。
「あんた、姉に対してその態度は何なの?」
"姉弟"なのに。
「"見た目は子供、頭脳はぎりぎり大人"を地でいく沙耶姉が何を言うか」
「ちょ、ぎりぎりってなによ!?」
「ロリ姉、出来るの文系だけじゃん。センター2日目の悲劇、忘れた訳じゃないよね?」
「おい今私のことをなんて言った……!?」
センター2日目の悲劇。
今年の2月、センター試験1日目の疲れから脱することができず、私は風邪をひいて動けなくなってしまった。
……ところが。
「蓮……私の看病もせずに、どこいってたのよ……」
「ああ、代わりに受けてきたよ」
「……はあ!?」
……私の知らないところで、まさかの替え玉。
しかし、蓮はそれだけじゃ終わらなかった。2日目は理系科目、あいつはそれを……。
「自己採点したけど、全部8割越えてるから」
替え玉に成功したあげくセンターで高得点を叩き出した。
「……後は言わなくてもわかるわね?」
「……」
「ゆみな、わかって。お願いだから。これ以上追求されたくないから!」
「は、はい!」
さて、蓮に問いたださないとね……。
「で、それがどうして私が浪人してるってなるのよ」
「替え玉の話をゆみな達にしたら勝手にこうなった」
「……おい」
「ん?」
「デュエルしろよ」
「おい、会話しろよ!?」
「え、デュエリストならデッキで語り合うものでしょ?」
「いや誰が上手いこと言えと言ったんだよ馬鹿……」
そうは言いつつも、蓮は鞄から遊戯王のデッキを取り出した。乱雑に放置されているプリン
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ