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結婚後と挑戦
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なきゃな。

「いいだろう。俺が勝ったらユキは俺が貰っていく。もし負けたら俺はこのギルドに入る。それならいいか?」

 そう言うと、ヒースクリフはいいだろうと答えた。

「では、今からするかね?私はいつでも良い」

「じゃあ、二日後。確か、七十五層はローマ風でコロッセウムに似た闘技場のようなものがあっただろ。そこで勝負だ」

「わかった。お互いに正々堂々と戦おう」

 ヒースクリフがそう言うと、ユキとともに部屋から出た。その後、階段を下りながらユキが話しかけてくる。

「ゲツガ君、本当に良いの?あんな約束して……」

「いいんだよ。あれは俺には両方良い条件だからな」

「どうして?」

 ユキが聞いてきたので、教える。

「まず、俺が勝ったらユキは俺と一緒にいられるし、もしも負けてもユキと同じギルドに入れるから一緒にいられる」

「確かに……でもうちのギルドに入って迷惑かけたら……」

「大丈夫だよ。俺はユキと一緒にいられるだけで」

「なんで恥ずかしいことを平気で言えるかな……」

「う〜ん……やっぱ鈍感だからかな」

 そう言ってユキの手を握る。ユキは抵抗することなくその手を受け入れる。そのまま、ギルドホームから出るとちょうど、アスナとキリトに会った。

「よう、キリト。昨日ぶり」

「ゲツガ!お前、大丈夫なのか!?」

「騒ぐな。大丈夫だから」

「そうか……それより、ユキとずっと手をつないで……もしかして、カップル成立?」

「残念だけどハズレ。もうすでにその予測を超えました!私とゲツガ君は正式な夫婦でーす!」

 ユキは俺が言う前に、前に出て言う。

「嘘だろ……鈍感野郎を振り向かせることが出来る女がいるなんて……」

「おい、ユキを悪く言うなよ」

「しかも何かバカップル彼氏の台詞みたいなことはいてるし……」

 キリトは頭を抑えながらアスナに支えてもらっていた。そして、アスナから離れてから言った。

「まあ言いや。それよりも結婚おめでとう。いつかお祝いをしような」

「ああ、もう一人祝う人が出来る頃に……」

「何だよそれ?」

「すぐに分かるよ。じゃあ、俺は帰るな。もしも、ヒースクリフが俺に対して何か言っていたらメッセージ飛ばしてくれ」

 そして、ユキとともに六十四層《エグゼブル》に帰っていった。
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