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もう一人の八神
新暦77年
memory:15 買い物
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かっからそんなに必死にならなくても大丈夫。それにしてもやっぱりリインって可愛いよね」

「ぁ…ぅ……。ゆーりちゃん恥ずかしいから止めてくださいよぅ。それにしてもどうして可愛いとか、恥ずかしいセリフを言えるんです」

「可愛いって思ったから可愛いって言ってるだけだし……それにそんなに恥ずかしいセリフかな?」

「(やっぱり自覚なかったんですね。ゆーりちゃんらしいといえばらしいんですけど、急に言われるとドキッてするから少し困ったりするです。でも恥ずかしいけれど嬉しいので止めてなんて言えないですぅ)」

? 静かになったと思えばため息ついたり、赤くなったり、悶えたりとか…どゆこと? よくわからないよ。

「まあいいや。リイン、二人で買い物行かない? 夕飯の材料とか買いたいし」

「!? 行くです!絶対に行くです!」

「そ、そう? だったら準備してきな。でき次第に行くから」

「はいです」

リインは「デート♪ デート♪」と嬉しそうに口ずさみながら準備しだした。
デートって言ってるけどただの買い物なんだけどね、街中をぶらぶら歩くけど。

これで……と思っていたけどデバイスのことを覚えていたようで、結局は郵送することになった。
残念。



リイン曰くデートを終えて帰ってきて、道場に顔を出したり、いろいろと家事をして、仕事帰りのみんなを待って夕飯を食べた。

そして就寝までの時間をぐで〜っとリビングでヴィータとテレビを見ているとパタパタと誰かが走ってきた。

「ユーリ! いったいどういうことだよ!」

音の主はアギトのようで、その声はよくわからないが怒っている…というか嫉妬しているように聞こえた。
けれど原因がわからずに首を傾げる。

「おいアギト、いきなり叫んだりしてどうしたんだよ」

「あ、姉御ぉ聞いてくれよ! リインのやつがユーリとデートしたって自慢してきたんだよ!」

「で、デートだぁ?」

……はぁ。

「ただの買い物だよ。二人で街中を歩きながら夕飯の買い出ししてただけだからデートじゃないよ」

「それをデートって言うんだよ! それに一緒にアイス食ったんだろ!?」

「美味しそうだったからな。アイス好きのヴィータは知ってるでしょ? 最近できたって話題になってるやつ」

「なっ!? ユーリ、あそこに行ってきて食べれたのか!? 開店数時間で完売するほどの人気でなかなか手に入らないんだぞ!」

「あそこの店長さんとパティシエさんとは知り合いだったからね。食べたいって言ったら特別に作ってくれたんだよ。あ、冷凍庫にお土産としてもらったやつが入ってるから食べていいよ。何でも今度店頭に並べる新作らしいけど」

「何だって!?」

それを聞くなりヴィータは冷凍庫へ
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