新暦77年
memory:14 お礼
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それに、シャンテがジーーーッと見てるからなんとなく。もしかしてお茶請けも?」
多少焦げてたりするクッキーを見て聞いてみると顔を反らされた。
クッキーを一枚手にとって口に運ぶ。
「うん、美味しい。ちょっと焦げてて苦いところがあるけど、やっぱり美味しい」
「あったり前さ。何てったってこのシスターシャンテが作ったんだから」
と、胸を張りながら自慢げに語るシャンテ。
だけどその顔は少し赤みがかってるように見える。
そんなシャンテを見てセインが笑っていた。
「とか言って、この日のためにほぼ毎日私たちに隠れてこそこそ練習してたもんね〜」
「せ、セイン!? 余計なこと言わないでよ!」
セインは席を離れて逃げ出し、シャンテはそれを追いかける。
それを見たシスターシャッハはため息を吐きながらも苦笑いでそれを見つめ、私を含む他の面々は一様に頬を緩めた。
「あははは。うん、やっぱり気持ちの籠ったクッキーは美味しいな」
デバイスを起動させ、それを振るうシャンテとギリギリで逃げ続けるセインを声を上げて笑う。
数十分後、シャンテとセインの追いかけっこがシスターシャッハの説教で正座に変わってしまったのはご愛嬌である。
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