第五十七話 幕間2
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特典の力が奪われるというイレギュラーな事態もあったし、何よりも所詮いいように弄ばれるだけの少女の姿に笑いが止まらなかった。
元の世界に帰るためにも、自分が今いる世界の大切な人のためにも戦おうとする意思。
どんな絶望があっても乗り越えようと固めた決意。
しかし彼女は気づいてはいない。
自分がやっていることは元凶の暇潰しであり、遊戯であり、茶番である事を。
小池の無能さもまた役に立った。お陰で彼女は真相から遠ざかった。
自分を殺したのが誰なのか、『影響』を消すにはどうすればいいのか。
「ーー精々楽しませてくれ」
元凶は一人そう呟いた。
彼の声は黒一色の空間に吸い込まれ、静かに消えてゆく。
「でないと折角の暇潰しがつまらないものになるからな」
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