機動戦艦ナデシコ
1393話
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、アカツキ・ナガレの秘書をしているエリナ・キンジョウ・ウォンです。会長は現在反乱軍に対抗する為に独自に動いていて忙しいので、私が代理として来ました。至急連絡をお願いします」
エザリアにどこか通じるものがあるエリナの凜々しい姿に、兵士達は例外なく目を奪われる。……まぁ、ミスマルやヨシサダ達がいつこの遺跡の中に隠れたのかは分からないが、それでもある程度長期間と言ってもいい筈だ。
である以上、この兵士達はいわゆる女日照りになっている者も多いだろう。
勿論ここに隠れている者の中には女もいるだろうが、それでも絶対に男の方が数は多い。
そこにエリナのようなクールビューティーが来れば、息を呑むのも当然か。
……それにしても、エリナとエザリアって名前が似てるよな。それでいて同じように政治の類に長けていて、共に凜々しい系のクールビューティ。
多分女子校とかならお姉様とか呼ばれていたんじゃないだろうか。
将来的にはエリナをシャドウミラーに引っ張り込もうと考えていたんだが、もしかしてそんな事になれば政治班が混乱するか?
そんな風に考えている間に、何人かの兵士が走ってこっちにやってきているのが見えた。
そうか、ネットとかそういうのを使わないようにするって事は、通信とかも使えないのか。
何だってそこまで厳重にアナログな方法に拘っているのかは分からないが、それでもこっちに向かってくる奴は急いで走ってきて……
「ミスマル提督がお会いになるそうです!」
そう叫ぶ。
「じゃあ、案内をお願いね。アクセル、貴方も」
「ああ」
エザリアの言葉に頷き、こうして俺も遺跡の中を兵士に案内されるのだった。
……いや、影のゲートを使えば手っ取り早かったんだけどな。
まぁ、いきなりミスマル達の前に影のゲートで転移すれば絶対に騒動になると思ったから、こんな風に手の掛かる真似をしたんだが。
「おお、アクセル代表。それに君は確かアカツキ会長の……どうやら兵士の報告は嘘ではなかったようですな」
「全く、九死に一生を……というところですか」
ミスマルとヨシサダが笑みを浮かべて俺を出迎える。
他にも何人か軍人がいるようだが、生憎俺の知ってる顔はこの二人だけだ。
いや、何人かは以前何かで見掛けた事があるか?
そんな風に思いながら、口を開く。
「そっちも無事なようで何よりだ。まさかこんな場所にいるとはな。見つけるのに苦労したぞ」
「はっはっは。こちらとしても色々と死活問題でしたからな」
俺の言葉に豪快に笑うミスマルは、ある程度の長い時間こんな場所に篭もっていたとはとても思えない程に活気に満ちていた。
これは別にミスマルだけがしっかりと食事をしていたとか、そういう理由ではなく、純粋に
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