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第四十二話 どうしてヴァンフリート4=2なのですか?
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「機関長もこのようなことは想定しておらなんだろう。まずは機関の修理を行い、しかる後にどうするかを考えようではないか」
「そんなのんびりなことを言っていいのかよジジイ!!!」
と、参謀長は喉元まで声を出しかかったが、旗艦の修理が終わらなければにっちもさっちもいかず、どうしようもない。
旗艦を新しいものに移し替えるべきでは?という意見もなくはなかったが、それは大多数の反対にあった。
なぜか?
というのは、旗艦は一応は皇帝陛下から下し置かれたものであるからである。
旗艦が爆沈しそうなときなどの緊急時を除き、勝手に旗艦を放棄すれば、それこそ皇帝陛下への不敬と言われかねなかったのである。そう、たとえどんな「ボロ船」であろうとも!!
幸い同盟艦隊は前方のヴァンフリート星域に集中していて、この後方までやってきそうな気配はないし、グリンメルスハウゼン艦隊がいるところはちょうどアステロイド帯や衛星が集まっている宙域の近くであった。ここに艦隊を伏せ、旗艦の修理が終わるまで待つこととするほかないと判断したのである。
敵の妨害電波がまだそれほどでもなかったので、グリンメルスハウゼン艦隊幕僚たちはとにかくこのことを帝国軍本隊に連絡した。連絡を傍受で来た本隊では、一同が重い吐息をはいた。その心は「やっぱりこうなったか」である。
「あの!!!クソ!!!ジジイめがッ!!!」
ビリデルリング元帥は一語一語区切るようにして吼えたっきり、後は一言も話さなかった。少なくともグリンメルスハウゼン艦隊の処遇については。
曲がりなりにも1万数千隻の艦隊が消失するということは、戦力的にだいぶ不利になる。だが、すでに戦端が開かれている以上、退却もできない。
帝国軍本隊としては「役立たずのクソジジイ!!!役立たずのグリンメルス艦隊!!!うかぶアイロン!!!アヒル艦隊!!!!」
と散々ののしりながら、彼らのおんぼろ旗艦の修理が終わり、えっちらおっちらと到着するのを待つほかなかったのである。
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