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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十一話 訓練は基礎中の基礎なのです。
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そうだけれど、でもそれはずっと最初から決まっていた事じゃない。こことは違うわ」
「そこを何とかするのが、あなたの仕事・・・う〜んわかったわよ。私も手伝う。あなた一人だとそのうちぶっ倒れるかもしれないわね、心労で」
「わ、私はそんなにヤワじゃないわ!!」
「私に弱音を吐いている時点で、そう思うけれどね。あんたは昔っから・・・あ〜前世からそうだったわ」
「・・・・・・・・」
「前にも言ったことだけれど、貴族だからってエライわけじゃないのよ」

 ティアナの言う『貴族』とはこの現世の貴族ではなく、自分たちの前世における『貴族』のことである。

「それは、わかっているつもりだったけれど・・・・」
「貴族体制の打破を狙う私たちの一人が、貴族の味方してちゃぁ、どうしようもないじゃない。ま、私だって貴族が全部悪いなんて言うつもりはないけれど、でも、それを擁護しようとも思わない」
「・・・自分も『フォン』の称号を帯びているのに?」
「これは『私』を現す一画だからね、貴族貴族している意味で使ってるんじゃないもの」
「それは――」


 その時、けたたましい警報が鳴った。非常時の「戦闘配置ニツケ」という警報である。


「バーバラ、後で話を聞くわ!!」

 ティアナとバーバラはあわただしくシャンプーを落とし、髪を乾かす暇もないまま、軍服にそでを通し、それぞれの部署に駆け出していった。


「何だっていうの!!・・・・ったく!!」

 走りながらティアナは毒づく。まだイゼルローン回廊を抜けたばかりであり、そんなところで戦闘が起ころうとは予測していなかった。それは独りよがりな観測だったのか?

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