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ラインハルトを守ります!チート共には負けません!!
第四十一話 訓練は基礎中の基礎なのです。
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と見えただろう。
 と、ロイエンタールの動きが止まった。ティアナの反撃の蹴りがトマホークをふっとばし、ついで二段目の「見た目はすごいけれど当人はものすごく手加減をした蹴り」がロイエンタールを襲う。ロイエンタールは躱し、鮮やかにバク宙を決め、二人はにらみ合った。

 ティアナは息を切らしていたが、それは通常の疲労とは180度ベクトルが違う理由からだった。

(なんでこんなに疲れるわけ!?やっぱり手加減をするっていうのは予想以上に難しいのね!しかもそれを相手に悟られないようにしなくちゃならないなんて!!!)
「ほう。さすがだな。この俺と互角の戦いをするとは・・・・」
(違う!ロイエンタール!違うんだから!あぁ、でもそうなってほしいのに!!!・・・えっ!?)
「だが、戦場での経験は俺の方がまさっている」
(いや、前世から数えたら私の方が上だし!!年も上だし!!・・違う!それ違う!!そんなことを思いたくないのに!!ああもう!!どうすればいいわけ!?)

 だが、ここで救いの神が訪れた。すなわち全艦橋が制圧された旨、巡航艦のコンピューターが宣言したのだ。演習はこれで終わりとなった。

「演習終了よ。負傷者については医療班が処置を行い、艦内の損傷とエンジンの状況を整備班は確認。戦闘班は武器装甲服の手入れを怠らないように。索敵・通信班は周囲の状況の確認と重要通信の有無を確認。航海班は自動航行システムと現在位置の確認をしてちょうだい。終わった者から交代で休むようにして」

 ティアナがてきぱきと指示をすると、皆うなずいてそれぞれの任務に戻っていった。既に女性士官学校の設立から数年を経過し、続々と卒業生が乗り込んできているので、この巡航艦でも3分の1が女性士官で占められている。

「ほ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」

 ヘルメットを取って、思わず大息を吐けば、ロイエンタールが歩み寄ってきた。

「流石だな、部下の的確な配置、艦の制圧に関しての最短かつ効果的な経路を瞬時に見出す手腕、かつ先頭に立って指揮を執る姿勢、見事なものだ。だが・・・・」
「だが?なに?」
「果たしてそれだけで副長が務まるものかどうか・・・なお、検討させてもらうとしよう。フロイレイン・ティアナの手腕に期待する」

 ティアナは敬礼した。なんとなくそうしなければ、どういう顔をしていいかわからなかったからだ。ロイエンタールは答礼を返すと、部下に装甲ヘルメットを預け、着替えのために去っていった。


* * * * *

「よろしいのですか?」

 ロイエンタールが自室に入ろうとするところ、保安主任が話しかけてきた。

「ディッタースドルフか。『よろしいのですか?』とはどういう意味だ?」

 ディッタースドルフは、原作ではロイエンタール麾下の提督と
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