第8話(序章終了)
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疲れた表情で答えたセルゲイの話を聞いたロイドは唸った後ヴァイスを見つめて尋ね
「リーダーは今まで通り、ロイドが続けてくれ。俺とアルはあくまで手伝い程度だと思っていてくれていい。さすがにどうしても俺とアルが出ないと不味い会議や公式な場での参加の時はお前達と一緒に行動できないからな。」
「ううっ、わかりました…………ハア…………」
ヴァイスの話を聞いて疲れた表情で頷き、溜息を吐いた。
「それにしても何故、特務支援課に所属する事にしたんですか?」
一方気を取り直したエリィはヴァイスに尋ね
「俺が支援課に所属しようと思ったのは市民の人気取りだな。いずれ、俺とギュランドロスはこのクロスベルを支配する。だが、その為には市民に有名かつ慕われるような存在でならなくてはならない。そういう意味で一番市民と接しやすい特務支援課が打ってつけなわけだ。……まあ、今はディーター市長、マクダエル議長共に人気があるようだが……いずれ、俺とギュランドロスがその人気を覆す。」
「…………………………」
「ほ、本当にあの時―――IBCビルでギュランドロス司令が言った事を実行するつもりなんですか…………?」
不敵な笑みを浮かべて言ったヴァイスの答えを聞いたエリィは表情を引き攣らせ、ロイドは冷や汗をかいて尋ねた。
「当たり前だ。俺は常に上を目指す。その考えは生まれ変わる前も変わらないし、生まれ変わっても変わらない。第一、ただの警察局長や警備隊司令という位置に”王”であったこの俺やギュランドロスが満足していると思ったのか?」
そしてロイドに尋ねられたヴァイスは不敵な笑みを浮かべ
「フフ、そういう所も相変わらずね。」
「だからこそのヴァイスですよ……」
「わあー。立派です、ヴァイスさん♪警察の一番偉い人になっても満足せず、努力するなんて人、滅多にいませんよ♪」
ヴァイスの話を聞いたエルファティシアは微笑み、アルは頷き、フランは表情を輝かせた。
「ううっ……何でこんな無茶苦茶な人にフランが…………」
一方ノエルは疲れた表情になって呟いたが
「えー?ヴァイスさん、とっても素敵な人だよー?」
フランは意外そうな表情をし
「失敬な。ギュランドロスと比べれば、”この程度”大した事ではない。第一アイツもこの支援課に来ようとしたんだぞ?」
「ええっ!?し、司令がですか!?」
「あ〜…………あの男ならやりかねないわね…………」
「敵対しているメルキア軍に堂々と入隊した男ですからね……」
ヴァイスの話を聞いて驚き、エルファティシアとアルは苦笑していた。
「まあ、あいつはあいつで俺とは”別の意味”である者達の人気を取る必要があるからな。俺やルイーネ、エルミナが総出で来
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