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英雄伝説〜光と闇の軌跡〜(碧篇)
第8話(序章終了)
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ルツァー家の人なの?」

「え……エリィはリィンの事を知っているのか?」

リィンに尋ねたエリィの言葉を聞いたロイドは不思議そうな表情でエリィを見つめた。



「ええ…………確かエレボニア北方の地方貴族で”男爵”の爵位を持っているはずだけど…………」

「え……エレボニアの貴族の方なんですか!?」

エリィの説明を聞いたノエルは驚きの表情でリィンを見つめ

「ハハ、とは言っても俺は養子だよ。それにシュバルツァー家は”百日戦役”でメンフィル軍の侵攻によってメンフィルに降伏して、メンフィル帝国に所属しているから、今はエレボニアとは関係ないよ。」

見つめられたリィンは苦笑しながら答えた。

「ええっ!?」

「ご、ごめんなさい。知識不足だったわ……」

リィンの答えを聞いたロイドは驚き、エリィは申し訳なさそうな表情をし

「ああ、気にしなくていいよ。もう昔の話だし、メンフィル皇家や貴族から厳しい目で見られているとはいえぞんざいな扱いは受けていないし、シュバルツァー家が治めていた土地もそのまま任される事になっている上俺と妹もメンフィル帝国には色々とお世話になっているから、メンフィルの事は何とも思っていないどころか感謝しているよ。元・敵国の貴族なのに待遇をよくしてもらって。」

エリィの様子を見たリィンは苦笑しながら答えた後口元に笑みを浮かべ

「そっか………まあ、しばらく同じ職場仲間同士、よろしくな、リィン。」

「ああ。」

自分の話を聞いて笑顔で見つめられたロイドの言葉に頷いた。

「フッ…………早速仲良くなって何よりだ。……まあ、その調子で俺とアルとも仲良く頼む。」

その様子を見ていたヴァイスは静かな笑みを浮かべて言い

「…………へ??」

「きょ、局長…………?」

ヴァイスの言葉を聞いたロイドは一瞬固まった後呆けた声を出し、エリィは戸惑った表情でヴァイスを見つめ

「なんだ、セルゲイ。まだ言ってなかったのか?てっきりロイドには説明してあると思ったが。」

2人の様子を見たヴァイスは意外そうな表情でセルゲイに視線を向け

「…………まさか本当に実行するとは思わなかったので…………それより…………本当に特務支援課(ウチ)に来るんですか?」

視線を向けられたセルゲイは疲れた表情で溜息を吐いて答えた後、尋ね

「勿論来るに決まっているだろう?まさか俺が冗談でそんな事を言うと思っていたのか?」

「できればそうであって欲しいと願いたかったんですがね…………」

ヴァイスの答えを聞いて疲れた表情で溜息を吐いた。



「か、か、課長!?い、一体どういう事ですか!?」

「い、今の会話からするとまるで局長が特務支援課に所属するような口ぶり
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