第6話
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自分が本当に役に立たなかったと思うのか?」
溜息を吐いたロイドの様子をアリオスは考え込みながら見つめ、ダドリーは鼻を鳴らして言った後ロイドを睨んで尋ね
「そ、それは……」
尋ねられたロイドは戸惑った。
「自戒もいいが、客観的な自己評価と状況判断は上級捜査官には必須だ。研修とはいえ、一課に居たからにはその辺りはわきまえておくがいい。」
「ダドリーさん……」
「ふふっ……本当に素直じゃないですね。」
「フッ、よくやったの一言くらい言ってやればいいものを。」
ダドリーの言葉を聞いたロイドは口元に笑みを浮かべ、ノエルは微笑み、アリオスは静かな笑みを浮かべて呟き
「ええい、うるさい。―――とにかくバニングス。これで一課の研修も終了だ。今回の事件で学んだ事と合わせて新たなスタートに活かすがいい。」
ダドリーは苦々しい表情をした後ロイドを励まし
「はい……ありがとうございます!」
ダドリーの励ましにロイドは明るい表情で頷いた。
「それでは俺達は一足先に行かせてもらおう。また協力するような事があればよろしく頼むぞ。」
「ええ、こちらこそ!」
「お疲れ様です!」
「そんじゃ、お元気〜!」
そしてダドリーとアリオスは車に乗り込んで去って行った。
「いや〜、君らも幸運やね。所属は違っても、いい先輩に恵まれてるみたいやないか。」
「ええ、本当にそう思います。」
「そうですね……セルゲイ課長もそうですし。」
ケビンの言葉にロイドとノエルは頷き
「……そういえば……ケビンさんってもしかしてティオやセリカさん達と一緒に”影の国”っていう所を探索した人ですか?ティオ達が持っている写真に写っていた神父の方に似ていますし……」
「ん?ああ………そういや君らの部署にはティオちゃんがおったな……」
ロイドに尋ねられたケビンは不思議そうな表情をした後すぐに察して納得した様子になった。
「ええ。……まあ、エステル達が話してくれるまでいつも話をはぐらかしていましたけどね……」
「ハハ、そりゃ、しゃあないわ。…………ちなみにティオちゃん、元気にしてるんか?」
「はい。……あ、そういえば……以前ティオが言ってた”守護騎士”ってケビン神父の事なんですか?以前、その”守護騎士”という方と共にティオが行動していた時があると聞いた事がありますし……同じ”影の国”の件に関わっているケビン神父かと思っているんですが…………」
「げ。ティオちゃん、”守護騎士”の事まで話したんかい…………残念ながらオレは違うよ。オレなんかぺーぺーの新米騎士やで。」
ロイドの話を聞いたケビンは表情を引き攣らせ、溜息を吐い
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