第5話
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「ふむ、崩壊一歩手前やね。……けど、何とか踏みとどまってくれたか。これなら―――」
唸って暴れているアーネストを見た神父は呟いた後”星杯”が描かれたロケットを前に出して地面から聖気をさらけ出し
「『我が深淵にて煌めく蒼の刻印よ。』」
詠唱を開始した!すると神父の背中に蒼色の何かの紋章が現れ
「『光となって昏き瘴気を払い、迷い子の道を指し示せ―――!』」
神父がアーネストを睨んで詠唱を終えると、アーネストの身体に蒼い光が包み込まれ
「こ、これは……」
「あの光は一体……」
光に包まれたアーネストを見たロイドとダドリーが驚いたその時、光に包まれたアーネストは人間の姿で倒れていた!
「あ……」
「も、戻った……!」
人間の姿に戻ったアーネストを見たノエルとロイドは明るい表情をし
「ふう……何とかなったか。」
神父は安堵の溜息を吐いた後アーネストに近づいて状態を調べた。
「ど、どうですか?」
「うん、気絶しとるだけや。数日は起きられへんけど命に別状はないやろ。」
「よ、良かった……」
「はぁ……ひと安心ですね。」
神父の説明を聞いたロイドとノエルは安堵の溜息を吐き
「そ、それはともかくあんたは一体何者なんだ!?教会の神父のようだが……一体どうしてこんな場所に!?」
ダドリーは神父を睨んで叫んだ。
「あれ、アリオスさん。オレのこと、こちらの皆さんには話してへんのですか?」
一方ダドリーの言葉を聞いた神父は立ち上がって意外そうな表情でアリオスに尋ね
「フフ、間に合うかどうかわからないと言われたからな。立場が立場だろうし、念のため伏せさせてもらった。」
尋ねられたアリオスは静かな笑みを浮かべて答えた。
「なるほど、助かりますわ。いや〜、相変わらず気が利いてはるお人やなぁ。」
「フッ、君の方こそな。ありがとう。来てくれて本当に助かった。」
「えっと……」
「フン、どうやら勝手に保険をかけられたようだな。七耀教会、封聖省に所属する”星杯騎士”どのと見受けるが?」
アリオスと和やかに会話している神父をロイドは戸惑った様子で見つめ、ダドリーは鼻を鳴らした後真剣な表情で尋ね
「封聖省、星杯騎士……」
「確か”古代遺物”を回収するっていう……?」
ダドリーの言葉を聞いたノエルは呟き、ロイドは神父を見つめて尋ね
「ハハ、お見通しでしたか。初めまして―――七耀教会、星杯騎士団に所属するケビン・グラハムいいます。アリオスさんの連絡を受けて参上させてもらいましたわ。どうかお見知りおきを―――」
尋ねられた神父―――”星杯騎士”のケビンは自己紹介をした…………
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