新暦77年
memory:10 師匠(せんせい)
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「普通の二年生は無限書庫司書の肩書きなんて持ってんの?」
「もーぅ! 人より少し読書が好きな普通の女の子だってば! もうユーリなんて知らないっ」
「ごめんごめん」
プイッと頬を膨らませてそっぽ向くヴィヴィオの頭を撫でると「……もぅ」と呟いた。
ん、何とか許してもらえたっぽい。
でもどことなく顔が赤い気がするけど……気のせい、かな?
「ヴィヴィオ、そっちの子って確か…この前送ってくれた写真に一緒に写ってた子だよね?」
「あ、そっか、ユーリはコロナと初めてだっけ。えっと、紹介するね、この子はコロナ・ティミル。一年生の頃からの友達だよ」
「は、はじめまして、コロナ・ティミルです。よろしくお願いします」
「で、こっちはユーリ。私の初めてのお友達」
「八神悠莉です。こちらこそよろしくねコロナちゃん」
やっぱり友達だったんだ。
あ、そういえば個性的な魔法を使うってヴィヴィオやなのはさんが言ってたっけ。
「もしかして…八神ってあの八神指令の……」
「うん、弟だよ。私のことは下の名前で呼んでくれたらうれしいな」
「じゃあユーリさんと。あとちゃん付けはいいですよ」
「ん、了解」
自己紹介を終えて移動しようとした時だった。
施設内にアナウンスが流れた。
『高町司書、おられましたら至急司書長室へお越しください。繰り返します、高町司書、……―――』
「何かあったのかな?」
「わかんない。二人ともちょっと行ってくるね」
呼び出しを受けたヴィヴィオは走って行ってしまった。
「行っちゃいましたね」
「そだね。とりあえず移動しようか、ここだと邪魔になりそうだし」
そう言って中庭へと場所を移した。
「そういえばコロナの魔法ってどんなのなの? 前にヴィヴィオやなのはさんに個性的な魔法だって聞いたことあるんだけど」
「私の魔法ですか? ……あっ、私も以前になのはさん言われたんです。『コロナちゃんの魔法って悠莉君のに似てるかもね』って。もしかしてユーリさんのことですか?」
なのはさんがそう言ってたのか。
それにしても私の魔法に似てるって一体……?
「確かになのはさんは悠莉君って呼ぶから私で間違いないと思うよ。それにしても似てるってどういうこと?」
「私の魔法って操作の魔法なんです」
そう言って鞄についていた人形のストラップを外した。
すると人形は意志を持っているかのように動いた。
「へぇ〜、これがコロナの魔法か」
「はい! でもまだ創成の方が上手くいかないから未完成なんですけどね」
そういうことか、なのはさんが私の魔法を似ているって言うのは。
「ところでなのはさんが言っていたユーリさんの魔法
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