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空虚で無気力な青年が異世界で新生活〜改訂中〜
第3話 再会
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は、私は数で負けていた」

しつこいのに、真面目と来たか。

頭が堅そうだな。

それはさておき、確かにそうだろうな。

圧倒的な実力を持っていれば、ある程度の数の差は押し返せるだろう。

だが、それでも数の暴力と言うのは恐ろしいものだ。

戦争は数という言葉もあるくらいだしな。

「頼む。この通りだ」

……。

このまま無視し続けたら、ずっとついてきそうだな。

最終的には土下座とかしそうだ。

さすがに、女性に土下座をさせるわけにはいかない。

いや、土下座の習慣があるのか分からんが。

潮時か。

俺が足を止めると、俺の背中にフラグ女がぶつかった。

「うっ!ど、どうした?」
「わかった。なら、飯でも奢ってくれ」
「…そんなことでいいのか?」

どんなことを言われると思っていたんだろうか。

「私はてっきり、か、身体を要求されるものと……」

俺はそんなに外道に見えるのだろうか…。

衝撃の事実に、ちょっとヘコむ。

「飯でいい。場所も決めてくれ」
「わかった。こっちだ。私の行きつけの店がある」

俺はフラグ女の後ろ姿を見ながら考える。

あの男たちを斬った時の、底から湧き上がる不思議な高揚感。

驚いたが、気分が悪いものではなかった。

まあ、これからだな。

俺の心を埋める旅は、始まったばかりだ。

…しかし、腹減ったな。

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