第3話 再会
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今の俺は誰だ。
偽名でいいか。いや、あながち偽名というわけでもないか。
……シュトラーセにするか。
道、って意味だ。
俺の未来への道も見つかると良いんだが。
「シュトラーセというのか。私はクラインだ」
えーと、出身地。
日本って言っても分からないだろうしな。
東でいいや。
「東というと、聖教国か?」
主な武器か。
ナイフ、刀、魔法だな。
「やはり魔法を使えるのか。すごいな。私は簡単なものしか使えないのだが」
今までの職業か。
そうだな。駆け出しの傭兵ってことでいいか。
「ほぅ、傭兵なのか。しかし、本当に駆け出しなのか?駆け出しであの実力とは」
さて、これでいいか。
「これでいい?」
「…はい、結構です。それでは、あちらの階段を上ってください。上に係の者が居りますので、指示に従ってください」
「わかりました」
書類を書いている途中、隣で何か騒いでいた奴がいた気もするが、気のせいだろう。
気のせいということにしよう。
俺は階段を上がると、誰もいなかった
係の者がいるんじゃなかったのか。
「あ、あの……」
ん?
声がしたな。しかし、誰もいないが。
「あの…」
誰もいないのに声がするとは。
ここには地縛霊でも住んでいるのか?
「あの、下です」
下?
俺は視線を下げるが、やはり誰もいない。
これは、いよいよ霊がいるという可能性が。
「もっと、下です…」
もっと下だと?
これ以上視線を下げたら、真下を見ることになるが。
視線を下げると、確かにいた。
「こ、こんにちは…」
目測で身長は120cmと言ったところだろうか。
帽子を被り、潤んだ瞳で俺を見上げている。
必ず首を痛めるな。
「は、初めまして。シュ、シュネーと申します…」
「シュトラーセだ」
しかし、何とも保護欲を刺激する生き物だな。
シュネーはトコトコと歩いて行くと、水晶玉のような物に歩いて行く。
「そ、それでは今から、シュトラーセさんの潜在能力値を調べます。この水晶玉に、手を置いてください」
手を置く。
すると、水晶玉が強く発光する。
「お、終わりました…」
結構簡単だな。
そして、一瞬だ。
まだ目がチカチカするが。
「そ、それでは、シュトラーセさんの潜在能力値を空間に表示します」
シュネーがそう言うと、水晶玉が再び光り出し空間に文字が浮かび上がった。
シュトラーセ
Lv.2
筋力:B−(S)
体力:C(S−)
瞬発力:B+(S+)
知能:C+(A+)
魔力:??(??)
器用さ:?
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