第34話 救いたいって思うから......
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思う。
でも、こうして...大地さんの悩みに直面して自分は何も出来ないことに寂しさを感じてしまった。
『花陽の笑顔も.......俺が守る』
かつて、大地さんが私にくれた、私がスクールアイドルの道を歩む為に背中を押してくれた大地さんの言葉がふと浮かんでくる。
次の日も少し迷ったけどやっぱりこの言葉を送ってくれた大地さんを裏切りたくない、それでもやっぱりスクールアイドルをしたいという思いの元、私はμ'sに加入した。
そんな大切な日を大切な人が忘れたと考えるだけで涙がこぼれ落ちそうになる。
「ダメ...だよ。泣いちゃダメ。私は....変わりたいから」
私は変わりたいと思った。あの日から.....
自分に出来る事を精一杯やる。みんなに置いていかれることもあるけど大地さんは決まっていつも手を差し伸べて引っ張ってくれる。
「.....少し水飲んでこようかな」
私は寝てる2人を起こさないように静かにドアを開けて階段を降りる。
お父さんやお母さんが今日家にいたらまだ起きていると思うけど、昨日から2人共出張だからリビングは真っ暗だった。
キッチンの電気を付けてコップに水を注ぎ軽く1口。
「ふぅ....」
「何してるのよこんな時間に」
「ぴゃぁぁっ!!?」
驚きの余り変な声が出ちゃった。後ろに振り返ると、さっきまで寝ていた真姫ちゃんが目を擦りながら立っていた。
起こしちゃったかな....
「ううん、ちょっと喉が乾いたから」
「そう、私も水貰っていい?」
もちろん、と私は言ってもう一つコップに水を汲んで渡す。
ありがとう、と真姫ちゃんは受け取りゆっくりと喉を潤す。
「何度も聞いてごめんね。でもやっぱり気になるから」
唐突な謝罪に、私は「ううん、気にしないで」と答える。でも真姫ちゃんはやっぱり納得できないみたいでもう一度尋ねてくる。
「貴女.....どうしたの?何に悩んでるの?私に教えて」
真姫ちゃんは私の肩の上にそっと手を置く。
「私達...もう友達でしょ?凛よりも花陽といた時間は短いけど私にとって花陽も凛も大切な友達...ううん、親友なの。貴女が悩んでるなら助けたいし力
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