第34話 救いたいって思うから......
[8/11]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
隅に”誰か”が映り込んだ。
白いTシャツに青色のパンツ。髪は穂乃果より濃いオレンジに穂乃果より短い短髪ヘア.....の女の子
......間違いない、妹の.....確か雪穂ちゃんだ
雪穂ちゃんはアイスバーを咥えながら頬を赤らめ、呆然と立ち尽くしている。
「あっ」
「あっ」
「えっ?」
穂乃果と俺と目があった途端、赤かった頬を更に染め、プルプルと震えた後、こう叫んで逃げ出した。
「お、おかあさ〜〜〜〜ん!!おとうさ〜〜〜〜〜〜ん!!お姉ちゃんがぁぁっっっ!!!お姉ちゃんに彼氏できてるーーーーーーっ!!」
「ちょっと待てぇぇぇぇぇ!!!そんな事実一切ねぇんんだぁぁぁぁ!!!!!!」
〜☆〜
「あっ....」
一生懸命走らせていたシャーペンと脳の回転が止まった。かれこれ3回目の停止にやっぱり自分でも”あの事”を意識してるんだなって思う。
1度ペンを置きながら机上の時計をちらりと見ると針は12時を指していた。凛ちゃんはもう私のベッドを独占して寝ちゃってるし、真姫ちゃんもさっきまではスマホをいじってたけど今は電源をつけたそのままの状態で眠ってる。
私も最初は布団に入って寝ようとしたけどどうしても”あの事”が気になってまったく寝れる気配がない。
大地さんはいつからの記憶がないのかな?ずっと昔の記憶かもしれないし、穂乃果ちゃんがμ'sを結成した頃の記憶かもしれない。私や凛ちゃん、真姫ちゃんを勧誘した頃かもしれないし、最近の記憶かもしれない。
これは本人に聞かなきゃわからないことだらけだし、私が悩んだって大地さんはきっと困るはず。大地さんのことだから「これは俺自身の問題だから」と言ってはぐらかすに決まってる。
「でも....寂しいな」
私は寂しい。大地さんと少しでも距離を縮めようと積極的に話しかけたりお手伝いしたり出会った当初よりは仲良くなれたと自分でも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ