第34話 救いたいって思うから......
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いことにした。
「穂乃果はね」
「うん?」
「穂乃果は......未遥ちゃんの気持ちわかるけど、ちょっとやり過ぎかな〜って思うの。嫉妬しちゃうのは仕方ないけど....ちゃんと見てくれないから、他の女の人取られちゃうからって片方の想いを押し付けて、もう片方の想いを無視するなんて、穂乃果は絶対嫌だ。」
「お前......」
「見て欲しかったら見てもらえるくらい大くんと思い出を作ればいい。自分の彼氏としていて欲しかったらちゃんと思いを伝えればいい。愛して欲しかったら...とことん愛すればいい。穂乃果は未遥ちゃんにそれを教えたいな。」
「........」
「大くんは...そう思わない?」
もしかすると、答えは出たのかもしれない。
それが最善の答えかどうかはやってみないとわからない。だけど、やらなきゃ俺も、未遥も前に進めない。もし、俺が未遥の事を好きならケジメを付けたい。
「.....ありがとう穂乃果。もう一度未遥に会ってくる。未遥とちゃんと、話したい」
そして俺は思わず穂乃果を抱きしめてしまった
優しくて甘酸っぱい匂いと柔らかな感触。
別に穂乃果に欲情したって訳じゃない。俺が単にそうしたかったから。
「ふぇっ!?ちょ、大くん!は、恥ずかしいよ....」
とか言いつつも穂乃果はそのまま抱きしめ返す。
「お前には迷惑かけっぱなしだったな。今度お礼がしたいんだ、何がいい?」
「.....」
「穂乃果?」
無反応な穂乃果から離れると妙に頬を染めていた。やっぱり恥ずかしかったかな。そりゃ申し訳ないことをしたな
「え!?え、えっと.....す、水族館に行きたいな」
「水族館か。いいな、今度みんなも誘って──」
「2人で!!2人で.....行きたい」
2人で......ま、まぁいいか。お礼って言ったのは俺だし。
「わかった。今度ちゃんと2人で行こうな」
「うん!!えへへへへへ♪」
「気持ち悪い笑み浮かべるなよ」
とまぁ、なんだかんだあったけど俺の気持ちも楽になったし穂乃果も提案に嬉しそうだからいいか。
そろそろ帰ろうか。あまり長居し過ぎると穂乃果ママさんにも迷惑かけるだろうし。
俺はずっと座りっぱなしだった思い腰を上げ、うんと背伸びした時、目の
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