第34話 救いたいって思うから......
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よちん。凛がちゃんと傍で守ってあげるからね、真姫ちゃんよりはかよちんの事わかってるし」
「ちょっ!どういう意味よソレ!私だって花陽の事理解してるわ!だから私は言及しないんじゃないの!まったく!」
「ま、まぁまぁ2人とも落ち着いて」
凛が私のこと煽ってくるからイライラするんじゃないの!まぁ....凛とのやり取り嫌いじゃないけど。
ちょっと頭に血がのぼったのでもう一度水を飲み、花陽の特製肉じゃがを食べようと箸を伸ばす。
「...........」
「あれ?お肉が無い」
箸の先にはこんにゃくとジャガイモ、人参、インゲンの入った”肉無し”肉じゃが。こんな事やる人は1人しかいない。
「.........」
「.........」
「.........」
「.........」
「.........」
「.........」
後日小泉家から飼ってもいない猫の鳴き声が響いたと、近所の噂にもなったらしい.....
猫がイタズラしたんだから仕方ない
〜☆〜
「──────だから俺は.....未遥を突き放してしまったんだ。感謝しなきゃならねぇのに....恩を仇で返してしまった」
時間にして約1時間弱。未遥と出会ってから2時間前の出来事までを詳しく語ればそれくらいかかった。もっと時間がかかると思っていたが意外にも穂乃果が真摯になって聞いてくれたおかげか、俺が一方的に話すことで話が進んでいった。
そして、
「俺は.......未遥は...どこで間違ったんだろうか。どうして、相手を好きになっちまうんだろう。」
最初の疑問へと戻るのであった。
記憶喪失、今は傍でアイドルとして活動しているが当日別れを惜しんだ東條希、中学卒業と同時に失った仲間。
あの時の俺には真ん中がぽっかり穴が空いていて何も残っていなかった
そこに現れた大槻未遥に救われ、結びつきが強くなりすぎた結果、依存という結果を招き...さっきの出来事になった。
「俺はもう...アイツに顔向けできねぇ」
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