第34話 救いたいって思うから......
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ことよ、と真姫ちゃんは言ってコップを台所に置いてキッチンから離れる。
ドアノブに手をかけて、止まる。
「花陽」
「......なに?」
「助けたいなら......ちゃんと行動を起こしなさい?”あの人”が貴女を救ったように」
それだけ言い残して真姫ちゃんは2階へ消えていった。
ぴちょん、ぴちょん、と蛇口から零れる水の音だけが私の中を支配する。
正直、できるかどうか心配。でも、大地さんを救いたいという気持ちしかない。
「....ありがとう真姫ちゃん。やれるだけやってみる」
私もコップを置いて静かに決意した。
─────私を救ってくれたあの人を今度は私が助ける番。
時計は12時半を過ぎていた。
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