第34話 救いたいって思うから......
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ぶりだからテンション上がるにゃ〜っ!!」
今日は凛と私と花陽の3人で、花陽の家にお泊り会。
最近はダンスの練習だったり勉強だったりでゆっくり遊ぶことが出来なかったけど、今日は思いっきり3人で遊ぼうと思い、らしくなく私が誘ってみた。
「いらっしゃい。凛ちゃん、真姫ちゃん」
「お邪魔するわ。あ、これママからの差し入れ。1日お世話になるからって」
「あ、うん。ありがと♪」
花陽にママが買ってきた和菓子を渡し、ちょっと戸惑いながらも「2人とも上がって、ご飯はできてるよ」と端に寄せてあるスリッパを私達の前に出す。
「よし!ご飯食べたらみんなでゲームするにゃ〜」
パタパタ!と大きくスリッパを擦る音を鳴らして家の奥へあっという間に消える。それを見た私と花陽はちょっと顔を見合わせた後、
「まったく。相変わらずどこでもテンション高いのよね、凛は」
「.....うん、そんな所が凛ちゃんらしい」
少しの間があったのは何なのだろうか....
それに少し元気が無いような気がする。
花陽は凛とは正反対の性格で大人しいから、俯きがちなのはいつものこと。だけど.....そんな花陽とはちょっと違う気がする。
「どうかしたの?元気ないみたいだけど。」
「ふぇっ!?う、ううん!何でもないよ!そんなことより早くご飯食べよ!!今日は秋田県の”あきたこまち”っていうお米を使ってみたの!”あきたこまち”は味が良くて高品質で粘りや弾力が強くあっさり食べられるのが特徴なんだ!しかも価格が安いのもあって女性達に人気なお米なんだ!私がこのお米を初めて食べたのは私が小学2年生の時で─────」
「あ〜はいはい花陽が元気なのはわかったから話はリビングに行ってからね」
お米愛なら花陽の右に出る者はいない。そんな花陽が熱く語り出したんだから心配した私がバカみたいじゃない。
「はうっ!?わ、私ってばまた....ご、ごめんね?」
理性を取り戻した花陽はちょっと恥ずかしげに頬を染めて謝る。
そんな姿見せられたら私の方が申し訳なく思うんだけど.....
「謝らなくていいわ。そんな事よりほら、その花陽オススメの夕飯食べましょ」
「か〜よち〜ん〜っ!!ま〜きちゃ〜んっ!!早くーーーー!」
向こうから凛がドンドンとテーブルを叩く音と声が聞こえる。
「
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