第36話 serment
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みがふくまれていた。
「俺は...もう抱え込まなくていいんだな」
その姿に花陽は安堵した。彼女の瞳からも僅かに光が零れ落ちるのがわかる。
花陽の悩みを聞くはずが、大地の悩みを見透かされ...助けられた。
ミイラ取りがミイラになるとはまさにこのこと。
でもそれでよかった。
───大地くんの笑顔も...私に守らせてください!
彼女のそのセリフが心の中で反芻され、それが原動力となってどんどん溢れてくるものがある。
大地は力強く頷く。
乗り越えた。
変わった。
前に進む事ができた。
笹倉大地も...小泉花陽も変わることができた。
今まで嘘を付き続けてきたこと、一歩が踏み出せなかった世界にようやくたどり着くことができた。
「約束だ、花陽」
「はい♪約束です、大地くん♪」
それはっと少年と少女の誓い。
隠し続けた少年と、前に踏み出せなかった少女の大切な”約束”
「さぁ、もう戻ろうか。アイツら心配してるだろうし。」
「そうですね、”ラブライブ!”に向けてこれから猛特訓です!」
「あ!つか花陽がみんなに言ってなかったから俺が問い詰められる羽目になったんだけど!!」
「ふぇぇ!?それって私のせいなんですかぁ!?」
「ああ君のせいだね。俺のことで悩んでくれてたのかもしれないけど、それとこれとは話が別だよ」
「それは酷いです大地くん...」
大地の理不尽ないいようにぶうっと頬を膨らませて大地を軽く睨む。
そんな姿が愛おしくて思わず大地は頭を撫でまくる。
「ひやぁ!やめてよぉ〜髪がぐしゃぐしゃになる〜!」
「おらおらーーー!!」
そこにはもう、いつもの2人がいた。
お互いの想いをぶつけて、納得した結果。
お互い和解し合うことで生まれた絆
これが、大地の決定的な物事の解決になるわけではない。だけど、今こうして笑えるのは彼女が......小泉花陽が意を
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