第35話 残り十センチの勇気
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ういうこと?」
「すいません絵里、私たちが尋ねる前に花陽と真姫がどこかへ行き、大地も何か呟いていなくなりました。」
「アイツ、『尻拭いだよ』とか言ってたわよ」
海未の言葉ににこはそう付け足す。
そう、本当に誰も知らないのだ。突然黙り込んだ花陽、彼女をいきなり連れて行った真姫、そして意味深に呟いていった大地。
突発的な彼女たちの行動理由を理解できるものなどいるのだろうか...........
そんな時、凛が小さな声で囁く。
「........やっぱり”昨日の事”もっとちゃんと聞いておくべきだったにゃ」
「昨日?昨日何かあったの?」
絵里が聞き返す。
「うん.........昨日かよちんの家に真姫ちゃんと泊まりに行ったときに何か変なかよちんだったにゃ。時々ぼ〜っとしてたり、真姫ちゃんの苦手な柑橘系の食べ物だしたり.......普段のかよちんじゃ考えられないにゃ」
あの時凛は確かに心配はしてた。でも真姫が花陽のことをかなり心配して声をかけていたし、もし本当に悩んで悩んで苦しんでいたなら向こうから相談してくる。
花陽の”幼馴染”だからこそ下手に自分から聞くことはしなかった。
だけど、それが”裏目”となり今もまだ悩んでいることを凛は痛感した。
”幼馴染”所以に......判断を誤った。
凛はそう思っている。
でも今は......真姫がいる
彼女に任せておけばきっと。
「でもたぶん、大丈夫にゃ」
「凛......それはどうしてですか?」
「かよちんには真姫ちゃんもいるし.......大地くんもいる。きっと大地くんもかよちんを追っていったんだよ」
凛は思う。
悩んでるかよちんを助けてあげて、凛にはできなかった。だから。。。。。。。真姫ちゃん、大地くん。
幼馴染である凛にできなかったことを彼女たちはきっと........
〜☆〜
三階ロビー
花陽のあの姿を見ていてもたってもいられなくなった私は彼女を引っ張って二回の部室
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