第35話 残り十センチの勇気
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えるにゃーーー!!」
腰回りに引っ付にもく凛を振り払い、左右から引っ張る穂乃果とことりにデコピンをぶちかまして収集をつける。
そしてにこが無い胸を背中に当ててるので同様に引きはがす。
ぜいぜい、はぁはぁと...呼吸を整えながら場を落ち着かせようと俺は話題転換を試みる。
「と、ところで花陽」
「ふ、ふぁい!?!?な、なに大地さん?」
「いや...昨日、俺に話してくれたラブライブ!の件は他のみんなに話さなかったのか?」
「えっと...まだ話してない。」
「どして?」
「それは......」
”何か”言いたげな彼女は一度口を開いては閉じる、また開いたかと思うと閉じるを繰り返して、結局その真意を語ることは無かった。
「どうしたの花陽ちゃん?」
「え、あ、なんでもない...です」
いつもより声が小さく...いや、元から大きな声が出せる少女ではないけども、それでもあまりの小ささに疑問を感じた。
花陽は視線を床に向け、喋らなくなったことで雰囲気ががらんと変わった。そんな彼女の姿に見かねた真姫はすっと音を立てずに立ち上がり、花陽の傍までくると、
「え?ま.........きちゃん?」
「花陽ちょっとこっちに来なさい。」
「ふぇ?う、うん......,.」
真姫の声のトーンも何故か低かった。それが俺の心のざわめきを引き立たせ、もしかすると......もしかすると..........またなにか問題でも抱えてしまったのではないか?そんな嫌な予感が俺の中に沸き起こさせる。
真姫は俺の心情なんか気にもせずに花陽を無理やり部室の外へ。
バタンと、二人がいなくなった部室でポツリと誰かが呟く。
「..............かよちん、昨日の夜も元気なかったにゃ〜。」
花陽の幼馴染、凛だった。
「凛はなにか花陽から聞いてないのか?」
「うん。かよちんが変な様子だったのは凛も真姫ちゃんも知ってるけど、寝るころになると元気にお喋りしてたから『大丈夫かにゃ〜』って思ってたんだにゃ。」
「凛ちゃん達は三人でお泊り会とかしてたの?」
ことりの質問に凛は無言で頷く。
第二回ラブライブ!という、普通なら
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