第35話 残り十センチの勇気
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たで蠢く俺を置いといて穂乃果はとんでもなく大切なことを話そうとしている。
「待てっ!」と言う前に────
「大くんがね!第二回ラブライブ!の開催のことをずっと隠してたんだよ!!!!酷いよね!」
「.....はい?」
「なっ....」
「にゃ?」
アイドル研究部部室内に凍てつく風が横切った。その後に皆一斉に俺に視線を向ける。......何故か花陽は『どうして黙っていたの?』とでも言いたげな表情を見せて。
「あの、さ...どうして俺が悪いみたいな目で俺を見つめるんだよ?」
「もちろん貴方だからです」
「なにその理不尽は!?」
「だってアンタしか知らないし...というかこの前A-RISEの優勝で終わったばかりなのにこんなすぐ二回目の情報が流れるなんてありえないんだけど!!」
海未とにこに否定されるも俺は本当に悪いことしてないし、どちらかというと......
「っ!!!」
「......?」
部室の隅でいつもより縮こまったお米系アイドル小泉花陽は俺と目が合った途端逸らした。
な、なんだろうか...そんな酷い子ではないはずだけどちょっとショックを受ける。
...もしかして昨日電話越しで”あの会話”を聞いていたのか!?それだとしたら少々厄介なことになる予感がする。
昨日の出来事について何を知ってるのか尋ねようとして...
「ねぇ、花陽は話して───」
「大くん説明して!どういうことなの!?
「そうよ!嘘だったら承知しないわよ!!!」
「大地くん...おねがぁい?」
「おまっ!いいから落ち着け〜!話す!ちゃんと話すからぁぁぁぁぁぁ!!!!」
スクールアイドル所以なのか。それとも別の理由なのか、ここにいる7人のうち海未、真姫、花陽を除いたメンバーに押しつぶされてごった返しになる。
柔らかいし、いい匂いするし、男の俺としては至福な状況であることに間違いは無いのだが、季節は夏。
ムンムンと熱気を発する男一人に女の子4人がごちゃごちゃしているから当然、無駄に汗をかく。
幸せと不快感を同時に味わう羽目になった。
「あ...っつい...てば!!は〜な〜れ〜ろぉ〜!!!」
「にゃ〜〜!!教
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