第35話 残り十センチの勇気
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?俺も聞いた話だから自分が仕入れた情報みたいに言えないけど」
「聞いた話って........誰から?」
「そりゃもちろん花陽に決まってるじゃん。スクールアイドルの情報といえば彼女かにこだし」
「花陽.......ちゃん?」
俺は正直にそのまま伝えた。
すると穂乃果が謎めいたように眉をひそひそと歪め、何が思い当たる節があるのか急に閃いたような顔になる。
「.........電話、したの?」
「ん?ま、まぁ」
喜怒哀楽はっきりしているのが穂乃果の特徴とでもいえるだろう。そのまま穂乃果はず〜んと重たげな雰囲気を出した。まるで俺がさっき放出した雰囲気のように。
なにを考えてるかさっぱりだから放置して教室を出ようと鞄を持つ。
穂乃果は俺に気づき、「あ!待ってよ〜!」ととてとてと後ろにぴったり付いてくる。
そんなにぴったりついて来られるとすごく歩きづらいんだけど一体何を考えてるのだかさっぱりわからん。
理解不能の彼女ともにアイドル研究部の部室へ足を運ぶ。
ガチャリと部室の扉を開けた先にはいつものメンツが揃っていなかった。真姫に凛、花陽、にこ、ことり、海未に........絵里と希の姿が見当たらなかった。
彼女たちは生徒会だろう。そういえばすっかり忘れていたけど、俺は生徒会副会長の推薦を受けていたんだった。
だけど、元々生徒会を引き受けるつもりもなかったし、今の俺じゃそんなものを引き受けるなんてなおさらできない。
「ちっす」
「あ!大地くん来たにゃー!」
「ぐぇっ!?おまっ凛!会って早々タックルかましてくんじゃねぇ!?」
いきなりのタックルに受け身の準備をしてなかった俺はもろに受けてしまい腹に圧力を感じてそのまま倒れこむ。凛はそんな惨めな姿の姿の俺を見下ろして、
「大地くんよわいにゃ」
「.......うっせ」
と、毒舌を吐いた。
「穂乃果遅いですよ、何してたんですか?」
「それがね!それがね!聞いてよ海未ちゃん!大くんがすっごい大事なこと隠してたんだよ!!」
「か、隠してたって......何をです?」
地べ
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