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μ's+αの叶える物語〜どんなときもずっと〜
第35話 残り十センチの勇気
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くしながら否定する。海未は俺の様子を察したらしく「そうですか、無理しないでくださいね。」とだけ言ってことりと共に部室へ向かった。

 俺は二人がいなくなったのを見計らい、一人ため息を零す。俺の周りだけ重い空気が漂う。













「......いつまでもこうしているわけにもいかねぇよなぁ」

「まだ悩んでるの?」

「穂乃果...」







 さっきから隣で始終を見ていた穂乃果が心の中を何か震えおののくような感情が走り、苦しげな表情にしながら話しかける。

昨日の今日だ、心配するのは当たり前で『心配しなくてもいい』と言う方が無理だ。

 




「...だいじょう、ぶ」

「...ほんと?」










 穂乃果のいつになく真面目な言葉に一瞬たじろぐ。

が、すぐにいつもの太陽スマイルに戻る。カバンを肩にかけた穂乃果は空いたもう片方の手を俺の前に差し出す。




───手を出せ、ということだろうか...?







 とにかくあまりごちゃごちゃ考えても仕方ない。そう考えた俺は彼女のその手をギュッと握りしめ立ち上がる。













「そうだな...よし!頑張ろうか!!ラブライブ!(・・・・・・)も近いからまた気合い入れ直すか!!」

「......へ?」

「ん......?」







 次のラブライブ!に向けて意気込みを入れた俺とは裏腹にキョトンとした顔で見つめる穂乃果。 

俺が何を言ってるのかわからないとでも言いたげな表情に対して俺は、







「どうした?鳩に豆鉄砲食らったような顔して...。遂にボケたか?」

「ち、違うよ!穂乃果はボケてないもん!!確かにおバカさんだけど...違うもん。」

「そうか...自覚あるんだな」

「そ、そうじゃなくてっっ!!!」










バンッと机を思い切り叩いてずいっと顔を近づける。そしてふわっとした香りと共に、



















ラブライブ!(・・・・・・)ってどういうことなの!?」

























...どうもこうもお前、花陽から聞いてないのか?

そんな疑念と鼻腔をくすぐる甘い香りに翻弄された俺は、一度深呼吸をして.........溜息をつく。










「どうもこうも、今言った通り第二回ラブライブ!の開催が決まったらしいよ
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