第35話 残り十センチの勇気
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ら入って左で受け流す。
昨日穂乃果の前でこう言った。
”もう一度未遥に会ってくる。未遥とちゃんと、話したい”と。
だけど実際会って何を話す気なんだ?
すまなかった、やり直そう?
...絶対違う。これじゃあ別れたカップルが復縁するときに用いられる常套句じゃねぇか。
好きだ?
...そうなのか?俺は、未遥のことが好きだったのか?
でも、そしたら昨日拒んだ理由に繋がらなくなる。
そもそも未遥の本心を聞いていない。
昨日のあの状況じゃなく、もっとしっかり聞きたい。
その上で結論を出すべきなのか?
...わからない。俺には、わからない。
「はぁ〜。だから...めんどくさいんだよ。」
誰にも聞かれないように小さく呟く。
一度この話は忘れよう。忘れてμ‘sのラブライブ!予選に向けてまた頑張らねばな。きっと花陽あたりから聞かされているはずだし......
俺は重い腰を上げて机の上に散らばった教科書や参考書、テキストやノート適当にカバンにぶち込み、筆記用具も中身をケースに入れずにそのまま中へほうり込む。
「大地、大丈夫ですか?」
「え?何が?」
「で、ですから...今日ずっと”心ここにあらず”な感じでしたので...何か悩んでるのかと。」
「......」
海未の鋭敏さを失念していた。
そう言えばコイツもなんだかんだ人の気持ち読めるんだっけ?何その超人じみた能力。
俺としてはそんな能力要らないから捨てて欲しいものだ。
「大丈夫。ちょっと家で漫画読んでて気が付いたら3時過ぎてた。」
「嘘だよ大地くん♪大地くんお部屋に漫画一冊も無いよ?」
「ぐっ.........」
そうだ、ことりは俺の部屋の中に入ったことあるからどんな部屋なのか知ってるし、今俺が嘘ついたことも知っている。
その結果海未が俺をじっと睨んで、
「なに...してたんですか?そんな夜遅くまで...まさか遊んでたなんてことは無いですよね?」
「それはないよ...絶対ない。」
俺は語尾を強
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