第33話 過度の友情(後編)
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俺が君を変えてしまった!!ごめん!.....ごめん.....!」
未遥に罵詈雑言されても構わない
叩かれても、殴られても構わない
もう未遥と仲良しになれなくても.....それは俺の犯した罪だから
あの時の居心地の良さを守ろうとたったそれだけの為に未遥を苦しめた俺の責任だから
もう一度やり直したいなんて思ってない
これで未遥が許しても、俺自身が俺を許せない
「.......」
未遥は無言のまま俺を見つめる
未遥の近くで頭を下げているから表情はわからない
だけど俺の手の甲に1粒、2粒と雫が落ちてくる
「どうして私.....こんな風になっちゃったのかな?」
その声は俺の好きな甘く、それでいて透き通った聞き慣れた声
つい数時間前まで交わした、未遥の声
「初めは大地くんを『助けたい』、『支えたい』って思ってたはずなのに。いつしか『笑顔が見たい』、『隣にいたい』って思い、気がついた時には『大地くんの笑顔は誰にも渡さない』、『大地くんの優しさ、隣には私だけのもの』って思ってた」
ポタポタと落ちる涙は暖かくて未遥が戻ってきたんじゃないかと..そんな気がした
「顔を上げて?」
そう言われ、恐る恐る顔を上げる
「....大地くん....ありがと♪」
未遥はあの時のように....『友達になろう』と言ったあの時のように微笑みをくれた
「大地くんは.....もう私は必要じゃない。君には君の事を大切に思ってる仲間がいる。だから.....大地くんは......私がいなくてもちゃんとやっていけるんだね.....」
「.....ははっ...な、なにを偉そうに言ってるんだか。さっきまで俺の事独占しようとしてアツアツのキスしてきたくせして」
「ちょっ、ちょっと掘り返さないでよ!!あれでも私のファーストキスなんだからね!!」
頬を膨らませて照れる未遥を見てると『やっぱり未遥は未遥だな』っと思う
さっきまでの雰囲気は雲に隠
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