第33話 過度の友情(後編)
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....大地くん......」
未遥は怯えるように頭を抱え自分の感情が支離滅裂となっていた
俺は立ち上がりそして
パチンッ!
未遥の空っぽの笑いに続いて乾いた破裂音
無意識に俺は右手を振り上げ、そのまま未遥の頬へ振り切っていた
女の子を叩くなんて外道だ
つかそもそも女の子を叩くこと自体初めてだ
「.............」
こんな事をした未遥への憤りとか恐怖とかも入り混じってるけど
なにより未遥が変わってしまったことへの悲しみと俺が傍にいてやれなかったことへの後悔の方が強かった
「ごめんな......未遥」
「え?」
叩かれた頬をさすりながら俺の謝罪の言葉に驚く
「俺が自分の気持ちに素直になって未遥の傍にいればよかった.......」
「え?大地くん?」
「俺がもっと....未遥の気持ちを最優先に考えればよかったんだ....」
「ち、違うよ?大地くんに私だけを見て欲しかっただけなんだよ?」
「本当にそれだけか?」
「え?」
「本当に見て欲しかっただけなのか?」
「..........」
「本当は未遥の気持ちに気づいてたんだ.....そして俺の君に対する気持ちも」
自分の胸元に手を置き、ぎゅっと力を込める
「だけど怖かったんだ。仮に俺が告白して....もし君の気持ちがそうじゃなかったら.....関係が壊れるんじゃないかって怖かったんだ」
「わ、私は......」
肩を震えさせて怯えた子鹿のような未遥の手をそっと取り、未遥の目を見て俺は告げる
「だから.....ごめん!俺が間違ってた.....
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